ドイツ空軍爆撃機のナビゲーター用に開発された通称“Bウオッチ”を再現
上に掲載した写真は、第2次世界大戦中に、ドイツ空軍の爆撃機のナビゲーター用に製造された当時の軍用時計だ。通称“Bウオッチ（Bウーレンとも）”と呼ばれているもので、本来であれば1から12までのアラビア数字が大きく文字盤に表示されるが、これの場合はある目的から5〜55までの秒表示を大きくした独特なデザインが採用されている。
爆撃機が空爆を遂行する際に、事前に偵察機によって目標地点を正確に把握する必要があった。ただ偵察自体は夜間が多いため暗闇のなかでも秒単位で正確な経過時間と進路を記録しなければならなかったのである。そのため秒単位での計測を優先して見やすいように秒表示を大きくしたというわけだ。
そして写真左側がいまや超高級時計ブランドとして5本の指に入るA.ランゲ＆ゾーネ製、右側がラコ製だ。つまり軍の規定に基づいて製造されたため見た目はほとんど同じである。そしてこの2社以外にもストーヴァ、ヴェンペ、そしてスイスのメーカーでは唯一IWCが製造を担っている。
ここに紹介するアウトラインの最新作“ミリタリーType1940 BLACK60”は、このドイツ軍のBウオッチのデザインから着想を得て開発されたモデルである。
ただ、本来は秒単位での正確な経過時間計測のためオリジナルはセンターセコンド（秒針が時分針と同軸にあるタイプのこと）仕様なのに対して、スモールセコンド仕様にアレンジ、文字盤デザインにアクセントを加えることでよりミリタリーっぽさが強調されている点が特徴となっている。
また、時計ケースのサイズも当時は55mm径とかなりの大型だったが、普段使いを考えて日本人にとって着けやすいサイズといわれる38mm径ケースを採用する。
3月から一般販売を開始。時計のセレクトショップ、オンタイムとムーヴのほかにチックタックでは同ショップ限定の特別仕様を販売中だ。価格は珍しい手巻き式で税込5万600円。
【ミリタリーType1940 BLACK60】
Ref.YK20251-60。SS（38mm径）。5気圧防水。手巻き（TY2705）。5万600円
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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［チックタックオンラインストア］（バンブーブレスが別途付属する限定セットのみ販売）
［商品の詳細は公式サイトで］
https://outlinewatches.tokyo/collection/type1940-black60
