イギリスの“Apollo Instruments”が、アポロ11号の月面着陸で使用されたコンピューターをモチーフにした腕時計“The DSKY(Display and Keyboard)Moonwatch”の日本市場での販売を発表した。
NASAのアポロ宇宙船には、当時としては驚異的にコンパクトな2台のコンピュータが搭載されていたという。それまでコンピュータのサイズといえば、複数の部屋と同等の広さが必要だったが、アポロ誘導コンピュータ(以下、AGC)は、わずかブリーフケース程度のサイズ。かつ、地球から月までの飛行を制御するだけの処理能力とメモリを備えていた。
そして、それから55年が経った今、Apollo InstrumentsはAGCをさらに小型化し、腕時計サイズにまで落とし込むことに成功。かつて宇宙飛行士が司令船や月着陸船で操作していたDSKY(ディスキー)と呼ばれるディスプレイ&キーボードシステムが、ついに腕に装着できることとなったのだ。
また、マサチューセッツ工科大学は従来の膨大なパンチカードやスイッチ類を排除。動詞と名詞のコードを入力することでルーティンを実行できるシステムを構築した。DSKY Moonwatchもこれにならい、動詞と名詞を組み合わせた操作で時刻や日付けの設定、アラーム、ストップウオッチ、さらにはGPSナビゲーションまでをコントロールできる仕様となっている。
さらに、この腕時計のソフトウェアはオープンソース化されており、ユーザーはオリジナルのカスタムコードをアップロードすることも可能だ。販売価格は659ポンド(日本円で約12万4800円)となる。
AGCとDSKYがもたらした技術革新がなければ、アポロ計画の成功はありえなかっただろう。同モデルは、宇宙探査の歴史と未来に広がる可能性を腕元で感じさせてくれる究極のアイテムとなりそうだ。
【画像】アポロ11号の月面着陸で使用されたコンピューターが腕時計に!別アングルで見る
【問い合わせ先】
APOLLO INSTRUMENTS LTD
公式サイト:apollo-instruments.com
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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