今回と来週の2回に分けて久しぶりのロレックス人気ランキングをお届けする。今回、当連載のために集計して情報提供してくれたのはChrono24(クロノ24)である。
Chrono24とは、時計愛好家の方は知っていると思うが、ドイツ・カールスルーエに本拠を構え、年間900万人以上が利用する世界最大の高級時計のECサイトである。そのためランキングデータ自体は日本ではなくグローバルなものだ。
また、データは2024年度に最も取引高が大きかった上位モデルだ。同サイトでは新品も中古も販売されているため、データはそれらすべてを含んだ集計となっていることをお含みおきいただきたい。
では、トップ10の顔ぶれを見ていきたい。
1位、Datejust(デイトジャスト)
2位、Submariner(サブマリーナー)
3位、GMT-Master II(GMTマスター II )
4位、Daytona(コスモグラフ デイトナ)
5位、Day-Date(デイデイト)
6位、Oyster Perpetual(オイスターパーペチュアル)
7位、Sea-Dweller(シードゥエラー)
8位、Yacht-Master(ヨットマスター)
9位、Sky-Dweller(スカイドゥエラー)
10位、Explorer II(エクスプローラー II )
1位はやっぱり定番中の定番デイトジャストである。これが現実的なところだろう。我々のような時計専門誌で読者へのアンケート調査を元に人気ランキングを企画すると上位をスポーツモデルが占める傾向が強い。ただ実際のところ本当に売れているものといえば圧倒的にデイトジャストなんだろうと思う。
それとこのランキングを見て決定的に「日本と違う」点があることをお気付きだろうか。ひとつは10位以内にスカイドゥエラーが入っている点、もうひとつはエクスプローラー II は入っているものの元祖エクスプローラー( I )が入っていない点だ。特にエクスプローラーについては日本だと少なくとも5位以内には必ず入る。そんな人気モデルがランク外というのはかなり驚きである。
邪道とも思えた40mm径モデルや18金イエローゴールドとステンレススチールとのコンビモデルの登場など、近年のエクスプローラーに対するラインナップの拡充は、逆にこれを見るとなんとなく納得させられる気がする。
さて読者のみなさんは、この結果をどのように感じたのだろうか。なお、来週はもっと具体的にレファレンスでのトップ20をお届けしたいと思う。ご期待を!