スイスのラ・ショー・ド・フォンに工房を構える “LAINE(ライネ)”から、新コレクション“P37”が発表された。ケースは直径37mm、厚さは8mmと、“ライネ”の中では最も小振りなサイズ。自社工房で仕上げたギョーシェ文字盤が目を引きつける。
“ライネ”はフィンランドの名門時計学校を卒業後、“A.ランゲ&ゾーネ”や“ヴティライネン”といった著名な工房で研鑽を積んだ、新進気鋭の独立時計師トースティ・ライネ氏によって2015年に設立された独立系ブランドだ。ライネ氏を含めて3人の職人で時計を製作しており、細部にまで配慮が行き届いた丹念な仕事で高い評価を受けている。
同ブランドの大きな特徴となっているのが、ギョーシェ文字盤、1本ずつ職人が焼き入れを行うブルースチール針、ムーヴメントのパーツなど、時計を構成する多くのパーツを自社製造している点だ。
新コレクション“P37”では、これまでに磨き上げてきた技術を生かして文字盤にそれぞれ異なる模様のギョーシェ彫りを施した5種のバリエーションが用意されており、いずれも文字盤は自社工房でライネ氏が100年以上前に製造された手動旋盤で装飾を施しており、丹念な仕事と芸術性が感じられるものとなっている。
【画像】99本限定で5モデル、新作“P37”のデザインを見比べる

■SS(37mm径)。5気圧防水。手巻き(プゾー7001ベース)。194万7000円
LAINE(ライネ)
P37 サーモン・スパイダー
“サーモン・スパイダー”は人気のサーモンカラーの文字盤に、稲妻を想起させるギョーシェ彫りを施し、ブルースチール針を配したモデル。一般的に通称“ライトニング/稲光”と呼ばれる装飾なのだが、本作のプロトタイプを見た人たちが“スパイダー”呼んだことからこのモデル名は生まれたそうだ。

■SS(37mm径)。5気圧防水。手巻き(プゾー7001ベース)。194万7000円
LAINE(ライネ)
P37 オーシャンブルー・ダイヤモンド
冬の海を想像させる淡いグレーを含んだ抒情的なブルーカラー文字盤が特徴のモデル。110年の歴史を持つ手動の機械によってダイヤモンド模様のギョーシェ彫りを施しており、アラビア数字とドットのホワイトゴールド製インデックスを配置。ダークブルーのオーストリッチレザーベルトが全体の印象を引き締めている。

■SS(37mm径)。5気圧防水。手巻き(プゾー7001ベース)。194万7000円
LAINE(ライネ)
P37 スカイブルー・ツイル
ペールブルーカラーが爽やかな“スカイブルー・ツイル”には、ツイル模様(綾織柄)のギョーシェ装飾をあしらっている。こちらにもアラビア数字とドットのホワイトゴールド製インデックスを配し、モダンな模様のライトブルーのオーストリッチレザーベルトが、味わい深い趣を与えている。