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OMEGA(オメガ)原点回帰の新規軸、300m防水の名作ダイバーズウオッチ【実機レビューで深掘り】一生手放さず、ガシガシ使いたい1本

1993年に登場したシーマスター プロフェッショナル ダイバー 300Mを原点として、オメガを象徴するアイコンのひとつとして君臨し続けている“シーマスター ダイバー300M”。今回、レビューで取り上げるシーマスター ダイバー300M(Ref.210.30.42.20.01.010)は、2022年に発売されたジェームズ・ボンド60周年モデルをベースにして、24年11月に発売されたレギュラーコレクションだ。

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レーザーエングレービングによる波形装飾(従来のモデルよりもウェーブが細かい)、METAS(スイス連邦計量・認定局)によるマスター クロノメーター認定を受けたムーヴメントなど、デザインと機能の両面でジェームズ・ボンド60周年モデルを踏襲しながら、ベースカラーをブラックにしたことでフォーマルな印象に。本格ダイバーズウオッチでありつつ、シチュエーションを問わないユーティリティウォッチとして魅力的な仕上がりとなった。

 

【画像】オメガ“シーマスター”の新規軸、別アングルで見る


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OMEGA(オメガ)
シーマスター ダイバー300M(Ref.210.30.42.20.01.010)

【SPEC】
■素材:ステンレススチール
■ケース径:横 42mm 縦 49.7mm 厚さ 13.8mm 重さ154g
■防水性能:30気圧防水
■駆動方式:自動巻き(Cal.8806)
※毎時2万5200振動/1万5000ガウスの耐磁性能/約55時間パワーリザーブ
■価格:100万1000円

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【個性を備えつつ汎用性の高いデザインに】

初めてブティックでショーケースに並べられている本作(Ref.210.30.42.20.01.010)を見た時、主張ではなく“落ち着き”を感じた。

既存の現行シーマスターで採用されていたセラミック製ベゼルリングから、シュウ酸アルマイト処理を施したブラックアルミニウム製へ。文字盤もブラックセラミック製からブラックアルミニウム製へと変わったことで光沢が抑えられた。ノンデイトであることも、スッキリした印象を強めている美点のひとつだろう。

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文字盤に記された“Seamaster”の文字も赤から白に変わり、秒針の先も赤から白へ変更されたことによって、白黒ツートンの“シンプル”な1本に仕上がっている。

この“シンプル”という表現には賛否両論がありそうだ。ポイントはシンプルな時計が好きかどうかである。

おそらくボックスから取り出すあの瞬間に“満足感”と“ときめき”を求める方にとってはセラミックを採用したRef.210.30.42.20.01.001のほうが魅力的だろう。一方、毎日使い“自分の時計を育てたい”という感覚を持っている方には、ぜひ本作をおすすめしたい。

ブラックアルミニウムを素材に採用したことで、セラミック製ベゼルリングに比べて傷は入りやすくなった。逆に言うと、使用していればいずれ入る傷を、ポジティブに捉えることができる時計として非常に価値ある1本なのだ。

声を大にしてお伝えしたいのは、傷は決してネガティブではないということ。これだけの金額の時計に傷がついてしまった時は確かにショックを受ける。しかし、その傷たちを見ると思い出が蘇る瞬間が来るだろう。

個人的には、一生使う時計を買うからこそ、時間を確認するものではなく、人生の紆余曲折を刻んだ唯一無二のパートナであることを求めたい。

 

【画像】オメガ“シーマスター ダイバー300M”、別アングルで見る

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