IWC、A.ランゲ&ゾーネで技術顧問を務めた独立時計師リチャード・ハブリング氏と妻のマリア・クリスティナ氏が、2004年にオーストリアでスタートした時計ブランド “ハブリング・ツー”。
ムーヴメントの開発から製造、組み立てまでを自社で行うオーストリア唯一のマニュファクチュールであり、特殊メカニズムを採用することで、機械式時計ならではの動きや操作性の面白さで提案するのが、同ブランド最大の魅力となっている。“ジョセフ”は、古典機構のひとつである“レギュレーター”を採用したモデルだ。
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■SS(38.5mm径)。3気圧防水。手巻き(Cal.A11GSP)。137万5000円
Habring2(ハブリング・ツー)
ジョセフ
レギュレーター機構の歴史は古く、少なくとも17世期にはすでに存在していたといわれている。時計師らが完成した時計の時刻調整や精度チェック用に作られた機構で、各針が重ならず、それぞれ独立することで時刻を読み違えないように設計されている。
【画像】ハブリング・ツーの新作“ジョセフ”を別アングルを見る
一般的に、レギュレーター機構を搭載した腕時計は、12時位置に時間表示、センターに分表示、6時位置に時表示を配置するのが基本だが、本作はひと味違う。
12時位置に秒表示(しかもジャンピングセコンド)、センターに分表示、6時位置に時間表示を配置し、さらに3時位置にはパワーリザーブインジケーターを搭載しているのが特徴だ。
この、12時位置に秒表示を備えたレギュレーターは、Josef(またはJoseph)の名をもつドイツの老舗クロックメーカーに因んだもの。一般的なレギュレーターとはひと味違う、マニア好みの意匠、機構を実現している。
ムーヴメントは毎時2万8800振動、48時間パワーリザーブを備える手巻きのCal.A11GSPを搭載。特徴的なクッションケースはシースルーバックに仕上げられ、丁寧な仕上げを施したムーヴメントの造形、駆動を鑑賞できる
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【問い合わせ】
シェルマン
Tel.03-5568-1234
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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