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【グランドセイコー、何がそんなにすごい?】ロレックス以上の素材を使用!?国産最高峰ブランドが生み出す腕時計ケース

最高の実用時計のひとつとして、国内外で幅広い支持を得ているグランドセイコー。前回の記事では、その人気の理由のひとつを“文字盤デザイン”の観点から考察させていただいた。

第2回のテーマは、腕時計の骨組みであり、美観や完成度を大きく左右する“ケース外装”。グランドセイコー独自のステンレススチール・チタニウム素材や日本有数の研磨技術にフォーカスしながら、国産時計ブランドの最高峰とも謳われる所以を紐解いていく。

【画像】グランドセイコーが誇る独自素材ケースを拡大して見る


【グランドセイコーの魅力②】

“ワンランク上の独自素材と日本有数の研磨技術”

(写真上・SBGH347)エバーブリリアントスチール/(写真下・SLGW003)ブリリアントハードチタン

腕時計のケース素材として一般的なステンレススチールとチタニウムについても、グランドセイコーではワンランク上の独自素材が使用されている。

写真上は世界最高レベルの耐食性をもつ“エバーブリリアントスチール”採用モデル(Ref.SBGH347)。エバーブリリアントスチールとは、超高耐食が特徴のスーパーステンレスをベースに改良を施したグランドセイコーの独自のステンレススチール合金で、一般的な高級時計に用いられるステンレススチールの1.7倍以上もの耐食性と、白く輝く審美性を兼ね備えている(ちなみに、ロレックスがすべてのステンレススチールモデルに採用している“904L”の孔食指数が35程度なのに対し、エバーブリリアントスチールは40以上もある)。

写真下は純チタンの軽量さはそのままに、ステンレススチールの約2倍の表面硬度を備える“ブリリアントハードチタン”採用モデル(Ref.SLGW003)。ブリリアントハードチタンは純チタンよりも白く、傷がつきにくいのが特徴のチタン合金。そこに熟練の研磨師による“ザラツ研磨(※詳細は後述する)”を駆使して得られる美観が大きな魅力だ。

また、グランドセイコーの時計には、ほかにも“ブライトチタン”と呼ばれる純チタンの約1.5倍の硬度のチタン合金も採用されている。こちらも従来のマットな質感のイメージを覆す高級感が特長の特殊チタンで、同ブランドの素材に対する並々ならぬこだわりが窺える。


●日本有数の“ザラツ研磨”によって上質な輝きを放つケース

特別な鏡面仕上げ“ザラツ研磨(ザラツ加工)”が施されたケース

グランドセイコーの強みは、素材だけではない。ケース仕上げにおいても、日本有数の“ザラツ研磨”と呼ばれる特別な研磨技術が用いられている(※ザラツ研磨はスイスの工作機器メーカー、ザラツ社に由来する研磨方法であり、かつてはスイスメーカーも採用していたが、いまでは国産の高級時計以外ではほとんど見られない)。

回転する錫板(すずいた)やヤスリを張った板などに研磨剤を塗り、そこにケースを当てて面を均すザラツ研磨。エッジをダレさせることなく面を整えられるのが大きな特長とされている(※厳密には研磨方法というよりは下地処理という意味合いが強い)。

1960年代に初めて採用され、約60年が経過した現在も熟練の職人の手作業によって施されるザラツ研磨。熟練の職人の経験と感覚による高度な技術が、グランドセイコーの時計ケースに時代を超えた輝きを生み出している。

 

【問い合わせ先】
セイコーウオッチ お客様相談室(グランドセイコー)
TEL.0120-302-617

 

文◎市村信太郎(編集部)/写真◎水橋崇行

 

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