グラスヒュッテ・オリジナルは、第2次世界大戦後、ドイツのグラスヒュッテに誕生した“グラスヒュッテ国営時計会社”(通称GUB)を前身として、ドイツ時計産業の聖地グラスヒュッテの伝統を守り続けている老舗ブランドだ。

写真◎神戸シュン(工房撮影)
同ブランドは内外装のほとんどをドイツ国内でまかない高い自製率を誇る。ムーヴメントのパーツは、実に95%以上が自社製造だ。しかも、ドイツのシュヴァルツヴァルト地方(通称黒い森)の北玄関口にある街“フォルツハイム”に文字盤を専門に製造する工場をもち、文字盤までも自製している数少ないブランドのひとつでもある。
ムーヴメントを自社製造するブランドは工作機器や技術の進歩によってかなり増えてきたが、文字盤まで自社で作るブランドとなると極めて少ない。
2025年の新作モデルがこれから発表されることになるが、今回は、新作発表を前に、そんなグラスヒュッテ・オリジナルの主要コレクションを改めておさらいしておきたい。
まずは、セネタ コレクションから。ドイツの最上級のエンジニアリング・アートを表現したグラスヒュッテ・オリジナルのフラッグシップモデルであり、複雑な機構と伝統的な要素、機能を融合したタイムレスなデザインが魅力となっている。
セネタ コレクションと並ぶ代表作と言えるのがアシンメトリックな文字盤が特徴のパノ コレクション。オフセットされた時刻表示、中心点から時刻表示をずらす事で生まれたスペースに象徴的なパノラマデイト、ムーンフェイズなどを配置した独特の意匠にグラスヒュッテ・オリジナルの芸術性が光る。
スペシャリスト コレクションは、海上や水中で使用ができる300m防水機能を搭載したダイバーズウオッチもラインナップ。SeaQモデルはスポーティーでありながら多様なシーンでスタイリッシュに活躍するデザインが魅力となっている。
1960年代と70年代の二つの時代からインスパイアされたモデルを展開するのがヴィンテージコレクション。代表モデルであるセブンティーズ・クロノグラフ・パノラマデイトはパノラマデイト、パワーリザーブインジケーターに加えて、瞬時にクロノグラフ秒針をゼロリセットできるフライバッククロノグラフ機構を備え、そのクロノグラフの積算計は、30分は3時位置で一般的なのだが、12時間は12時位置の小窓にアラビア数字で表示されるのが特徴。
見た目はクラシカルな雰囲気だが、実はかなりの多機能モデルである。近年はトレンドを取り入れたカラーダイアルを採用したモデルを拡充し、人気を集めている。
2025年は同ブランドにとって記念すべき節目の年。続々と発表される新作に今後も注目したい。
【画像】300m防水“パンダ顔クロノグラフ”ダイバーズウオッチ”を別アングルで見る
【問い合わせ先】
グラスヒュッテ・オリジナル ブティック銀座
TEL.03-6254-7266
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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