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【億超えだって珍しくない!?】ロレックス究極の上がり時計“金無垢デイトナ”

スポーツロレックスの最高峰デイトナ。その金無垢となると豪華さと気品を兼ね備えており、グレードの高さを考えても、ロレックスとしては“あがり”の1本と言えるだろう。

2023年からル・マン24時間耐久レース100周年を記念したデイトナ ル・マンが登場したこともあり、ゴールド系のデイトナが再注目を集めていることはよく知られている。スポーツロレックスの場合、以前はゴールドよりステンレスモデルの人気が高かったが、ここ数年は金価格の高騰を背景にブランド問わずゴールドウオッチが再注目されていることもあり、アンティークでもゴールド系のデイトナは注目度が大きくアップしている。

クロノグラフの機能美にゴールドのラグジュアリーさはよくマッチしており、もともとグラマラスなデザインがよりツヤ感を増している。近年のロレックスはやや赤みを帯びたエバーローズゴールドの人気が高いが、アンティークロレックスだと中心はイエローゴールド。目にも眩い明るめのトーンだが、アンティークデイトナのやや枯れた雰囲気とは相性がいい。腐食に強く、金属アレルギーの人も着けやすいという利点や、資産価値の高さも見逃せないポイントだ。

ゴールドはステンレスに比べると柔らかく、打ち傷などがつきやすい素材だが、金属加工技術に長けたロレックスだけあって、割金も独自の配合が成されている。ステンレス同等の堅牢性・気密性を備えたオイスターケースを実現できるのは、やはりロレックスならではと言えよう。

金無垢のデイトナは第1世代に分類されるRef.6239から存在している。この時期のゴールドモデルはステンレススチールモデルと同一レファレンスで、特別な仕様として押し出されていなかったのがおもしろい。ただ、当時から高価だったこともあり、市場での流通量は非常に少ない。さらに6239には、いわゆるポール・ニューマン ダイアルも存在するが、これがゴールドモデルとなると、現在では軽く億を超える市場価格で取り引きされている。

レモンカラーの文字盤をもち、“レモン・ポール”の通称で知られる手巻きデイトナ

【画像:アラビア数字インデックスを採用した金無垢デイトナを見る】

その後、1988年にデイトナは自動巻きムーヴメントを搭載した第4世代に移行。金無垢モデルには16528のレファレンスナンバーが与えられた。エル・プリメロベースのCal.4030を搭載し、ケース径が40mmにサイズアップしたこともあり、この世代はアンティーク的な雰囲気がは薄い。しかし、ゴールドモデルだと適度に枯れ感が感じられ、しかもロングセラーだったことから微妙な仕様違いが多く、そこがデイトナマニアから注目されていて、コレクター人気は高い。

レザーベルト仕様のRef.16518は、インデックスがアラビア数字に変更され(Ref.16528はバーインデックス)、こちらも雰囲気はなかなか渋い。この辺の世代はゴールド仕様のデイトナとしてはまだそれほど高騰していないが、今後は確実に注目を浴びていくだろう。価格も落ち着いているいまであれば、初めてゴールドのスポーツロレックスとして手を伸ばしやすい。

 

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