独自の世界観をもつ国産の本格機械式時計ブランドとして、70年以上の歴史を刻んできた“オリエントスター”。近年は様々なアニバーサリーモデルや復刻モデルを多く発表しているが、なかでも人気が高いのが1964年に発表された同ブランド初のダイバーズウオッチ、オリンピアカレンダーダイバーを再現した復刻系モデル“ダイバー1964”だ。
今回実機レビューを行ったのは、その“ダイバー1964”の第2弾にあたるモデル。第1弾では同社初のダイバーズウオッチである“オリンピアカレンダーダイバー”をモチーフとしていたが、このモデルではオリエントのダイバーズウオッチ2号機として1964年に誕生した、“カレンダーオートオリエント”をベースに採用。特徴的なディテールを継承しつつ、意匠と機能の両面で現代的なブラッシュアップが施されている。
また、下記リンク先の画像ページでは、2024年10月から発売がスタートした同シリーズの60周年記念限定チタンモデルも合わせて掲載している。気になる方はチェックしてみてほしい。
【画像】オリエントスター復刻モデル2種!60周年記念の最新版はチタン仕様
【実機レビュー!オリエントスターの人気復刻モデル】
オリエントスター(ORIENT STAR)
M42 ダイバー1964 2ndエディション F6 デイト 200m
前述のとおり、オリエントの潜水時計第2号機として1964年に誕生した“カレンダーオートオリエント”をベースにした復刻モデル。光沢のあるブラックラッカーダイアル、枠のないロリポップ針(タコ針)、メタルフレームのない夜光インデックスなど、当時のモデルの雰囲気を見事に再現している。とりわけ夜光インデックスについては、配置のバランスまでもオリジナルに忠実なのが好印象だ。(※オリジナルモデルは下記リンクを参照)
【画像】1964年のオリジナルモデル“オリンピアカレンダーダイバー”
●文字盤デザイン
アンティークウオッチを思わせる意匠に仕上げつつ、オリエントスターのアイコンであるパワーリザーブ表示を11時〜1時に配置するなど、絶妙なバランスでアレンジ。パワーリザーブ表示は中央に稜線を設け、光を反射しやすい形状に仕上げられている。また、インデックスと時分秒針に夜光を塗布しているので視認性も良好だ(※パワーリザーブの針は夜光なしのため注意)。
●外装&ブレスレット
<ケース・ラグ(写真左上&右上)>
316Lステンレススチールをケースの素材に採用。1964年のオリジナルモデルをベースにした直線的なラグのフォルムを継承しているが、当時のモデルよりもややラグを長めに設計。
長めのラグで直線的だとフィット感に影響が出ることもあるが、手首に向けて角度を付けているのと、先端を斜めにカットして鏡面仕上げにすることで実寸よりもコンパクトな雰囲気となっている。
<ブレスレット(写真右上&左下)>
ブレスはヘアライン仕上げのコマと鏡面仕上げのコマを組み合わせた5連ブレス風の構造。ヘアラインのコマは三つが一体の構造になったブリッジ構造を採用している簡易的な仕様だが、五つすべてのコマが別体の5連ブレスよりも堅牢な印象だ。ただしピン留めなのが不満点か。ネジ留めであればさらに堅牢性が高められたはずだ。
<バックル(写真右下)>
バックルはプッシュ式のWロック式三つ折れタイプ。Wロック式なので着脱の誤作動を起こしにくく、安全性が高い。さらに、エクステンダーにより約20mmまで長さの調節が可能となっている。
●装着感&ムーヴメント
ケース径41mmで、ラグからラグまでの上下幅が49.6mm。手首の内側に納まるサイズ感のため見た目のバランスは良好だ。厚さは14.5mm、重さが約175グラムと適度にボリュームのあるフォルムのため、重量感のある着け心地となっている。
ベゼルは約4mmとかなり分厚い構造になっているが、わずかに逆台形なので操作性は上々。スクリューバックのため搭載ムーヴメントを見ることはできないが、毎時2万1600振動で日差+25秒〜-15秒、約50時間パワーリザーブの“Cal.F6N47”を搭載している。
【問い合わせ先】
オリエントお客様相談室
TEL.042-847-3380
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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