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【オメガ×スウォッチ vs ブランパン×スウォッチ】共通点は?大きな違いは?スウォッチ2大コラボ作を徹底比較!

2022年にオメガとのコラボレーションで時計界に衝撃を与えたスウォッチ。そのコラボ作“ムーンスウォッチ”は、依然として入手困難な状況が続く人気モデルとなっている。そんなスウォッチは、2023年には300年近い歴史をもつ老舗名門ブランド、ブランパンともコラボ。同ブランドの歴史的名作“フィフティ ファゾムス”を再現したコレクションも展開している。

そこでこの記事では、スウォッチ2大コラボ作である両者の特徴を比較しながら解説していく。共通点と違いをしっかり整理し、購入を狙う際の参考にしていただければ幸いである。

【画像】オメガ×スウォッチ、ブランパン×スウォッチを見比べる


それぞれ複数のモデルをラインナップしている“オメガ×スウォッチ”と“ブランパン×スウォッチ”。今回取り上げるモデルについては、前者はスヌーピーとのコラボモデルとしても人気の“ムーンスウォッチ ミッション トゥ ザ ムーンフェイズ(白黒両モデル)”、後者は精悍なブラックのデザインが本家顔負けの雰囲気を醸す“フィフティ ファゾムス オーシャン オブ ストームス”だ。

以下では、両モデルを“外装”“ムーヴメント”“機能性・価格”の三つの観点から紐解いていく。


【①外装】

ケース素材は両モデルともにマットな質感のバイオセラミック製

ケース素材は、両モデルともにヒマシ油などのバイオ由来素材とセラミックを混ぜ合わせた“バイオセラミック”。マットな質感が特徴的なスウォッチが誇る特許取得済みマテリアルであり、重さが気になる純セラミック素材と比べ、驚くほど軽いのも特徴だ。

プラスチック風防も両者共通。コーティング処理が施されているものの、素材上の性質で比較的傷が付きやすいため、注意すべきポイントだと言えるだろう。

ちなみに、上画像では判断できないが、ベルトの素材は異なる。オメガ×スウォッチはリサイクルプラスチック素材のベルクロ(面ファスナー)仕様、ブランパン×スウォッチはリサイクルした漁網から作られたNATOベルト仕様となっている。両者ともにお世辞にもベルトの質感や装着感は高いとは言えないため、気になる方は付け換えをおすすめする。


【②ムーヴメント】

オメガ×スウォッチはクォーツ、ブランパン×スウォッチは機械式(自動巻き)

両モデルの大きな相違点として挙げられるのが、ムーヴメント駆動方式の違いだろう。オメガ×スウォッチはクォーツ式、ブランパン×スウォッチは機械式となっている。

後者は、生産が完全オートメーション化された最初にして唯一の機械式自動巻きムーヴメント“SISTEM51”を搭載。その名のとおりわずか51個のパーツで作られているが、ニバクロン製ヒゲゼンマイによって高い耐磁性と精度を備え、90時間ものロングパワーリザーブを誇る。

スペック面だけを考えれば賞賛に値するのだが、多くの部品が意図的に一体化されているため、後々の分解などは困難。わばメンテナンス不要の使い捨てムーヴメントであるため、その点は念頭に入れておく必要があるだろう(コストを抑えているため、耐久性にも不安がある)。


【③機能性・価格】

(上・オメガ×スウォッチ)■Ref.SO33B700。バイオセラミック(42mm径)。3気圧防水。クォーツ。4万6200円/(下・ブランパン×スウォッチ)■Ref.SO35B400。バイオセラミック(42.3mm径)。9気圧防水。自動巻き(Cal.SISTEM51)。6万500円

クロノグラフ機能を軸に、ムーンフェイズやアースフェイズ(月からの地球の見え方を表示する機能)など、モデルによって様々な機能が楽しめるオメガ×スウォッチに対し、ブランパン×スウォッチはブランパンの初代オリジナルモデル“フィフティ ファゾムス”と同じ50ファゾム(約91m/300フィート)の防水を備えているなど、その特色が異なる。

価格については、4万円台で購入できるオメガ×スウォッチに対し、ブランパン×スウォッチは6万円台と決して小さくはない差がある(このあたりは前述したムーヴメントの違いによるところも大きいだろう)。


《総評》

所感としては、デザイン性を求めるならばオメガ×スウォッチ、機能性を求めるならばブランパン×スウォッチに分がある印象だ。前者は後者より多くのカラーモデルを展開していることに加え、クォーツ式で手間もかからず、トラブルのリスクも低いため時計ビギナーにもおすすめ。後者はロングパワーリザーブの機械式でそれなりの防水性を備えているほか、時計史に燦然と輝く名作“フィフティファゾムス”の雰囲気を6万円台で味わえる点がやはり大きな魅力だろう。

 

【問い合わせ先】
スウォッチ
TEL.0570-004-007

 

文◎市村信太郎(編集部)

 

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