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【実はクロノグラフです!】通好みなミドーの傑作“マルチセンタークロノ”

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


ミドー
マルチセンタークロノ

1918年にスイス・ジュラ渓谷の麓にあるソロトゥルンで生まれたミドー。
100年を超える歴史をもつ同社のマイルストーンというべきモデルのひとつが、34年に発表した“マルチフォート”である。当時まだ黎明期だった自動巻きムーヴメントをいち早く搭載したうえ、防水、耐磁、耐衝撃性能にも優れたマルチフォートは、ミドーの名を一躍広め、今日もブランドを代表するコレクションとして継続している。

そんなマルチフォートのDNAを受け継ぎつつ、クロノグラフモデルとして1940年代半ばに登場したのが、今回取り上げる“マルチセンタークロノ”だ。

【商品詳細】Ref.3800。K14YG(34.5mm径)。手巻き(Cal.1300)。1940年代製。121万円。取り扱い店/ケアーズ ショップページに移動

【画像:緻密なムーヴメントのほか別アングルを見る】

もっとも、一見してクロノグラフらしからぬデザインがマルチセンタークロノの大きな特徴だ。
プッシュボタンこそあるが、ご覧のとおり一般的なクロノグラフに見られるインダイアルを備えていないのである。
それではどうやって時間を計測するのかというと、実はセンターに時・分針のほかにクロノグラフ秒針(ブルーの針)と60分積算計針(レッドの針)を配しており、それで計測を行うのだ。余談だが、そのすっきりとした見た目から、当時のミドーの広告ではこのマルチセンタークロノを“ハンサムウオッチ”としてアピールしている。

またマルチフォートと同様に優れた防水、耐磁、耐衝撃性能を有していたが、一方で搭載するムーヴメントは、手巻きのCal.1300であった。これはバルジュー社製ムーヴメントをベースにしており、信頼性の高さにも定評がある。

 

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文◎LowBEAT編集部

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