ウェセックス (Wessex)は、歴史と時計製造に情熱を持つジェイミー・ボイドによってイギリスのサウス・ウェスト・イングランドにあるウィルトシャーで創設された日本未上陸の独立系マイクロウオッチブランドだ。
ウェセックスというブランド名は、500年代半ばから927年前後に存在した古代イングランド王国に由来し、英国の豊かで長い歴史からインスピレーションを得た、エレガントな彫金文字盤を特徴としている。
ジェイミー・ボイドは幼い頃に父親からセイコーの時計をプレゼントされたことから時計に目覚めた時計愛好家であり、常々、ロゴが少し違うだけで同じデザインの時計ばかりが流通することに疑問を感じていたそうだ。
ウェセックス・ウォッチを創設する際、彼は他のブランドと一線を画した独自性をもつ時計を作ることを決意し、古典的な作品に通常見られるようなハンドメイドのギョーシェ文字盤をブランドのアイコンとすることを決める。イギリスの古い歴史に由来するブランド名前から期待されるように、古い英国のモチーフを採用したデザインを特徴としており、スターリングシルバーを使用したギョーシェ文字盤は、ウィルトシャーの工房で製作されている。
ハンドメイドのギョーシェ文字盤と聞くと高額な印象をもつかもしれないが、100万円以下の手の届く価格帯で時計を販売しており、通常の時計コレクションに加えて、オーダーメイドのサービスを展開しているのも同ブランドの特徴と言えるだろう。
今回はイギリスより、ウェセックスのコレクションから二つの時計を紹介する。
ウェセックス (Wessex)
レガシー
最初に紹介するレガシーは、ウェセックスのシグネチャーである五つのギョーシェ装飾を誇らしげに配置したモデル。スターリングシルバーの文字盤には、5個のブリリアントカットダイヤモンドを伝統的なフラッシュセッティングでレイアウトして個性と高級感を加えている。
ギョーシェ模様は、現代の機械や伝統的な手彫り彫刻を組み合わせて実現されており、丹念に仕上げた彫金、ポリッシュ加工によってスターリングシルバーの質感を活かした仕上げとなっている。
先端にカットを加えた独自のウェセックスデザインの針にアップグレードするも可能で、フランスの熟練した職人によって細工されたブルースチールの針がハンドメイドの質感と工芸的な美観を高めてくれる。
ケースサイズは42mm、厚さは11mmスチール製でスイスで製造されている。ムーヴメントはスイス製の ETA 64-97 を搭載。 オーストリッチ・シンの特注レザーベルトが付属する。 レガシーの販売価格は4290英ポンド(日本円で約84万7000円)で販売されている。
【画像】“レガシー”のムーヴメントやケースを、別アングルで見る
ウェセックス (Wessex)
ドリフト
次に紹介するドリフトは、エレガンスと精度の両方を兼ね備えた時計であり、地平線に向かって人生の流れをナビゲートしながら前進する決意を象徴している。
この時計のギョーシェ文字盤は、伝統的な職人技と最先端技術の融合から生まれたもので、ギョーシェ装飾、シャンルベ・エナメル仕上げ、ポリッシュ仕上げを複雑に組み合わせた仕上げが施されている。
ポリッシュ仕上げを施したステンレススチールケースはスイス製。 ケースサイズは42mm、厚さは11mm、風防は合成サファイアとなっており、特注の針はフランスの熟練した職人によって作られた芸術性の高い仕上がりとなっている。
ムーヴメントは ETA社のCal. 64-97 を搭載。 耐久性とエレガンスが調和したオーストリッチ・シンの特注レザーベルトが付属する。レガシーの販売価格は3790英ポンド(日本円で約74万8000円)だ。
》ウェセックス (Wessex)
公式サイト
https://www.wessexwatches.co.uk
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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