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【新生キングセイコーの魅力を深掘り!】生まれ変わった“KSK”モデルに見るブランド哲学とは?

東京亀戸の第二精工舎の流れを汲むキングセイコーのブランドが復活したことは、時計ファンにとって喜ばしいニュースだった。1961年に発売された初代キングセイコーは、薄さを強調したケースデザインと優れた精度を誇り、広く庶民の憧れを集めた国産高級時計の嚆矢(かぶらや)だった。

「現行のラインナップは、いずれも60年代に発売されたモデルをインスピレーションソースとしていますが、単なる焼き直しではありません。新生キングセイコーのKSKシリーズは、デザイン感度の高い現代人に向けて、直線を巧みに取り入れたエッジの効いた造形を特徴としています。このデザインワークを歴代モデルのなかで最も象徴するのが、新生キングセイコーのベースモデルとなったKSKでした。
エッジが際立つケースデザインの特徴をさらに引き出すべく、ガラスやケースの稜線をいっそう際立たせる丹念な仕上げを施しています。広い見切りに対して、細くすっきりしたベゼルのコントラストも、キャリバー6Lを搭載したこのモデルならではの魅力です」(セイコーウオッチ 商品企画一部 / プロダクトデザイン部)


KING SEIKO(キングセイコー)
KSK キャリバー6L35モデル

「エッジが際立つケースデザインの特徴を引き出すべく、丹念な仕上げを施しています」

■Ref.SDKA011。SS(38.6mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.6L35)。41万8000円

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ラグは大胆な多面カットを採用し、鏡面仕上げとヘアライン仕上げを組み合わせることで、シャープな質感を表現。多列ブレスレットは、60年代のキングセイコーをオマージュしたフラットなデザインで装着感も考慮されている。また、本作はセイコーの現行で最薄のキャリバー6L35を採用しているのもポイントだ。

「ムーヴメントを薄くしたり小さくしたりすると、構成する各部品もおのずと薄く小さくなります。しかし、それは各部品の強度や剛性の低下を招くことになり、耐摩耗性などにおいては不利に働きます。6L35の開発においては、薄型化を図りながら耐久性も確実に確保していくということを実現しました。薄型化によってヘッドの低重心化が可能になり、快適な装着性に貢献しながら耐久性も確保していることが、このムーヴメントのセールスポイントです」


深みのある紅色文字盤は、臥龍梅(がりゅうばい)と呼ばれる梅の花をモチーフにしたもの。精緻な梅模様は、文字盤サイズにした際に型打ちによって立体感を醸し出し、オリエンタルな雰囲気をうまく強調している。コントラストのはっきりした多面カットのバーインデックスによって視認性も高い。特に12時位置の複雑なデザインのインデックスは秀逸だ。

ケースは38.6mmと程よいサイズ感で、細身の手首の人でも持て余すことはないだろう。ケース厚が10.7mmに抑えられているのは、Cal.6L35を採用したゆえだ。ブレスレットのデザインの妙も相まっ て、手首へのなじみは非常に良い。

 

伝統を受け継ぎながらも、現代のトレンドに沿って確実に進化したキングセイコー。今後も同ブランドが生み出す実用性と高級感を併せもった魅力的な時計に期待だ。

 

【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL.0120-061-012

 

文◎Watch LIFE NEWS編集部

 

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