2021年にデザイン復刻モデルの発売を経て22年に復活を果たした“キングセイコー”、“セイコー プレザージュ”、“セイコー プロスペックス”の3ブランドから、それぞれ売れ筋ベスト5をご紹介。
現在、セイコーではメンズ・レディースを含めて幅広い価格帯で多彩なブランドを展開している。ここではなかでも人気が高い“キングセイコー”、“セイコー プレザージュ”、“セイコー プロスペックス”の3ブランドに注目して、売れ筋ベスト5を紹介しよう。
ランキングを俯瞰して印象的なのが、ダイバーズウオッチの人気の高さ。プロスペックスはベスト5にダイバーズウオッチが4モデルランクイン。プロ仕様の防水性を備える点はもちろんだが、いずれもビジネスシーンを含めてオールラウンドで着けられるデザイン性を備えているのが人気を集めた理由と言えそうだ。
また、往年の名作を現代的に再解釈したモデルの存在感も強かった。ブランドそのものがアーカイブモデルをベースにしているキングセイコーはもちろんだが、プレザージュで4位となった“SART001”、プロスペックスで5位の“SBEJ019”など、どのブランドでも必ず1モデル以上は復刻系モデルがランクインしている。復刻系モデルは“数量限定”で発売されることが多く、完売となる可能性も高い。気になった人は早めにチェックしたほうが良いだろう。
》プロスペックス(PROSPEX)とは
ダイビングやトレッキングなど、スポーツ、アウトドアシーンに対応する本格機能を備えたブランド。なかでもダイバーズウオッチは、世界初のクォーツ式飽和潜水仕様や世界初のチタン製ケース採用の飽和潜水仕様のモデルを発表するなど“世界初”を連発。近年はCMで大谷翔平選手が着用したモデルも展開し、国内外で人気を集めている。
【プロスペックス:第1位】
SEIKO PROSPEX(セイコー プロスペックス)
ダイバースキューバ
プロスペックス初の機械式GMT搭載モデル。プロフェッショナルダイバーのデザインを受け継ぎつつ、72時間のロングパワーリザーブとGMT機能を搭載して強力にブラッシュアップされた。深みのあるグリーンのトーンとセラミックによる光沢感あるベゼルが上質な印象を与えてくれる。またケースエッジやブレスレットなど、ポリッシュの美しさもハイレベルだ。
クラシカルなテイストを残しながら、機能的には確実に進化した点が人気の理由だろう。プロスペックスとしては初となる機械式GMTムーヴメントCal.6R54を搭載しており、デザイン性と実用性を兼ね備えているのも魅力と言えるだろう。ビジネスシーンを含め、オールラウンドで活躍してくれる。
》キングセイコー(KING SEIKO)とは
1961年に誕生し、グランドセイコーとともにその後の国産機械式腕時計の進化を牽引したセイコーブランドのひとつ。一時、休眠状態となるが、2021年に限定で復刻モデルが発売され、22年よりレギュラーラインとして完全復活を遂げた。現在は往年の名作をベースに、デザインと機能をアップデートしたコレクションを展開している。
【キングセイコー:第1位】
KING SEIKO(キングセイコー)
KSK
多面カットが施されたケースや無駄のない文字盤レイアウトなど、キングセイコーのデザインを確立させたモデルとして知られる2代目“KSK”の意匠を受け継いだデイト表示付きモデル。1965年に発売された“KSK”の特徴であるシャープなケーススタイリングやボックス型風防など、当時のディテールが再現された。
現代版では自動巻きムーヴメントを搭載するが、手巻きを搭載するオリジナルモデルよりも薄型化を実現しており、装着感を向上させた。搭載するCal.6L35は約45時間パワーリザーブを備える。
》セイコー プレザージュ(SEIKO PRESAGE)とは
セイコーが培ってきた機械式時計の技法を世界にアピールすべく誕生したプレザージュ。100年を超える機械式時計開発の歴史をもつ、セイコーの機械式ムーヴメントが気軽に楽しめるラインとして人気を博している。
【プレザージュ:第1位】
SEIKO PRESAGE(セイコー プレザージュ)
クラシックシリーズ
日本の伝統的な工芸品や衣服などに用いられた色彩や素材、質感などの“用の美”に着想を得て、そのしなやかさを表現した新シリーズ。デイト表示付きの3針モデルの文字盤は、高級感のある柔らかな絹織物の織目をイメージしており、繊細な型打ち模様を文字盤に施して絹のような質感を生み出している。本作では、繊維そのものの色である“素色(しろいろ)”の文字盤が魅力的だ。
丸みを帯びたカーブ文字盤に合わせるように、インデックスの上面や、秒針と分針の先端も緩やかにカーブした造形を採用。ケースとデュアルカーブガラス風防も柔らかな曲面で構成され、中心に向かって緩やかに文字盤と呼応する。多列構造ブレスレットによって快適な着け心地を備えている。
【問い合わせ先】
セイコーウオッチ お客様相談室
TEL.0120-061-012
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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