続いて紹介するのは、2020年に京都で誕生した時計ブランド“KUOE(クオ)”だ。
■KUOE(クオ) オールドスミス90-002 ブロンズケースモデル
KUOE(クオ)は、アンティークウオッチ愛好家の創設者が、高価になりがちなアンティーク時計を手軽に楽しめるよう立ち上げたブランドだ。日本製ムーヴメントを搭載し、組み立ても国内で行いながら、価格以上の質感をもつモデルを手の届く価格帯で提供している。
代表作である”オールドスミス90-002”は、1940~70年代のイギリス軍用時計にインスパイアされた自動巻きのクラシックミリタリーウオッチだ。視認性を重視した太めのアラビア数字インデックスや時分針、マットな文字盤など、当時のデザインを再現している。
2023年末、クオは従来の35mmケースから3mm大きくなった38mmのブロンズケースモデルを発表した。ブロンズ素材は、使用環境や時間の経過により酸化し、独特の風合いと深みを増すため、ユーザーごとに異なる経年変化を楽しめるのが魅力。ケースサイズの拡大に伴い、文字盤が広くなったが、インデックスの配置や針の長さを最適化することで、デザインのバランスと視認性が向上している。販売価格は、6万4800円だ。
日本各地のマイクロブランドが生み出す個性的な時計たちは、世界からも注目されている。来年もまた多くの国内ブランドが生まれ、多くの時計愛好家を楽しませてくれるだろう。
文◎トレンドライター 広
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