続いて紹介するのは、東京都西荻窪を拠点とした日本製ウオッチブランド、“The Nishiogi(ザ・ニシオギ)”。
■The Nishiogi(ザ・ニシオギ)
“The Nishiogi”は、2022年に創業。独自性あふれるデザインや素材、技法を取り入れつつ、高品質で手に取りやすい価格を実現したことで注目を集めている。ジャパンクオリティならではの魅力を備え、発表後すぐに多くの支持を得ているブランドだ。
2024年の新作“ISSUE5&6”は、ダマスカス鋼と和の伝統素材である印伝(いんでん)を使用し、まるで伝統工芸品のような独特の魅力を持つ仕上がりとなっている。ダマスカス鋼とは、異なる種類の金属(本作では2種類のステンレススチール)を重ね合わせ、鍛造することで生まれる模様が特徴的な製法だ。その美しさと実用性から、日本刀や刃物の製造にも用いられている技術である。
ケースサイズ40mmのメンズタイプとなるISSUE 5と34mmのレディースタイプのISSUE 6から選ぶことができる。落ち着いた雰囲気のカーフベルトと、ブランドロゴをあしらった印伝ベルトの2本が付属している。印伝は奈良時代から伝わる技法で、鹿革に漆で模様を施した独特の風合いが特徴だ。軽くて丈夫なので使い勝手もいい。販売価格は、どちらも27万5000円となる。
メジャーブランドでは展開しない取り組みも多く、マイクロブランドならではの楽しみもある。後編では西日本で生まれた珍しい国産ブランドに注目して紹介する。
文◎トレンドライター 広
【そのほかのニュースもチェック!】
■【西荻窪発、日本製時計ブランド“The Nishiogi”】文字盤に天然石ラピスラズリなど使用
■『宇宙戦艦ヤマト』生誕50周年記念【“セイコー”クロノグラフモデル】文字盤に漆黒の宇宙に浮かび上がる船体も
■【国産時計ブランド“セイコー”×日本野鳥の会創立90周年】文字盤は水辺の青い宝石“翡翠”がモチーフ
■“東京メトロ東西線モデル”登場!文字盤の窓で駅名を表示するなど、東西線車両や沿線をモチーフに
■【国産腕時計ブランド“グランドセイコー”快挙】2024年度グッドデザイン賞を受賞した“エボリューション9 コレクション”