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【オメガのアンティーク時計がほしい】初心者は何を買ったらいいのか?

業界唯一のアンティーク時計の専門誌「ロービート(LowBEAT)」編集部が毎週水曜日にお届けしているアンティーク時計初心者向けの入門記事。「【アンティークのロレックスが欲しい】 でも何を買ったらいいのか?」と題してお届けした前回は、非常に多くの反響をいただいた。そのため今回はオメガについて解説したいと思う。

ロレックス同様にオメガもムーヴメントが優秀なことで知られるブランドのひとつである。そのため古いものであっても作りは総じてしっかりしており、調整次第では精度もある程度期待できるため入門機に最適と言える。選ぶ際の目安としては手巻きなら30㎜キャリバー、自動巻きなら巻き上げ効率の高い全回転式がおすすめだ。

今回は一般的で狙いやすい自動巻きについて解説したいと思う。オメガの自動巻きモデルを狙う場合はやっぱりシーマスターとコンステレーションというこの2大銘柄にまず的を絞って探すことが一番の得策だ。そしてこれらに搭載されてきた歴代ムーヴメントについても把握しておくと、さらに的が絞りやすくなるだろう。

目安は1958年に改良され、360度全回転式で左右どちらに回転してもゼンマイが巻き上がる機構に加えて、自動巻き機構を上下に2枚重ねしたリバーサー式になったキャリバー550系だ。

ちなみにシーマスターとコンステレーションの一番の違いはコンステレーションに搭載されているムーヴメントには、Cal.560という一部違うものもあるが、大半はクロノメーター認定を受けたものが搭載されている。

現在の実勢価格はどちらも革ベルト仕様であれば20万円台半ばから手に入れられる。見た目は若干地味かもしれないが、性能、実用性、価格とオメガの入門機としてはまさに最適なのである。

なお、同じシーマスターでもシーマスター300や200となると、ダイバーズウオッチになってしまうため、ここで取り上げているベーシックタイプとは別物。価格もぐんと上がってしまうためご注意を。

●シーマスター搭載550系自動巻きムーヴメント
[1958年日付け無し]Cal.551(クロノメーター)、Cal.552
[1958年日付けあり]Cal.562
[1965年日付けあり]Cal.564(クロノメーター)、Cal.565
[1967年日付けあり]Cal.751(クロノメーター)、Cal.752

●コンステレーション搭載550系自動巻きムーヴメント
[1958年日付け無し]Cal.551(クロノメーター)
[1958年日付けあり]Cal.560、Cal.561(クロノメーター)
[1965年日付けあり]Cal.564(クロノメーター)
[1967年日付けあり]Cal.751(クロノメーター)

写真の時計
OMEGA シーマスター。GFxSSケース。CD166.010。ブラックミラーダイヤル。自動巻き(Cal.565)。24万8000 円/写真◎SELECT

【20万円代のオメガ・コンステレーションとシーマスターをもっと見る】

文◎LowBEAT編集部
2012年創刊の業界唯一のアンティーク時計専門誌。アンティークの商品情報が検索できるLowBEATマーケットプレイスも展開する

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