DIRENZO watches(ディレンツォ)は、スイス西部のジュネーブを拠点とする独立系マイクロウオッチブランド。2017年にセルジオ・ゴドイ・ディ・レンツォによって設立された。建築のバックグラウンドを持つセルジオは、ディレンゾのアイコニックな時計をデザインする際、形、空間、バランスへの意識を活かしている。2017年と18年にクラウド・ファウンディングのキックスターターでキャンペーンを大成功させ、この度、3本目のモデルを発表した。
ディレンゾは20世紀半ばのレーシングカーや航空機に見られる時代を超越した美しさからデザインのインスピレーションを得ているそうだ。美しさ、エレガンス、洗練さを兼ね備えたデザインに加え、精巧で品質の高いコレクションを展開するために、スイスメイドにこだわって時計を製造している。 今回は、ディレンツォのウォッチコレクションから二つのモデルを紹介する。
DIRENZO watches(ディレンツォ)
DRZ 02R
最初に紹介するDRZ 02R は、ブガッティのヴィンテージカーの車体ラインにオマージュを捧げ、楕円形のケースを採用しているのが特徴だ。 ポリッシュ仕上げが施された個性的なフォルムは、洗練された印象と独自性を兼ね備えている。
ディッシュ型の文字盤は、サンバーストのサンドイッチ構造を採用しており、ヴィンテージカーのシフトを彷彿とさせるデザインとインデックスを備えている。 秒針がカレンダー窓の上を通過する際に先端のドットが窓をぴたりと覆うように計算されたデザインなど、細かなディテールの作りにこだわりが感じられる。リューズの中心、時針と分針、秒針の先端、そしてインデックスにはスーパールミノバが塗布されている。
ケースは直径39mm、厚さ10.8mmの316Lステンレススチール製。フラットなサファイアクリスタル風防とねじ込み式リューズを装備し、防水機能は100m確保。 ムーブメントはセリタのCal.SW200-1 Elaboreを搭載。 13色展開でメタルブレスレットが付属し、カレンダーの有無も選択可能。販売価格は780スイスフラン(日本円で約13万4000円)。
DIRENZO watches(ディレンツォ)
DRZ 06
次に紹介するのは最新モデル、DRZ 06 は、時代を超越したエレガンスとレトロフューチャリスティックな革新性が見事に融合したモデルだ。手巻きのスモールセコンドでヴィンテージカーからインスピレーションを得た斬新なケースデザインを採用している。
ソフトなスクエアフォルムのケースだが、ベゼルにラウンド感を演出しており、文字盤はサンバースト・フューム仕上げのサンドイッチ構造。文字盤に刻まれている有機的な感触のマーカーが特徴的だ。
スモールセコンドは1960年代の時計から引用したミステリー秒針で、赤いポイントの“ワンダリング・スター”は、回転しながら光と戯れる浮遊点が実用性と美観を両立。文字盤の大きな円の輪郭、時計の針、スモールセカンドの外周にはスーパールミノバが塗布されている。
ケースは直径38mm、厚さ10.8mmの316Lステンレススチール製。フラットなサファイアクリスタル風防を装備し、100m防水を備える。ムーブメントはセリタのCal.SW216-1 Elaboreを搭載。 レザーベルトがデフォルトだが、オプションで30スイスフラン(日本円で約5千円)追加するとステンレススチール製メタルブレスレットも選択も可能だ。3色展開で文字盤カラーオプションがあり、販売価格は810スイスフラン(日本円で約13万9000円)。
【画像】流線型ケースの装着感や文字盤のディテールをさらに見る
》DIRENZO watches(ディレンツォ)
公式サイト
https://direnzowatches.com
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/