スイスの高級時計ブランド“タグ・ホイヤー”はポルシェとコラボし、“タグ・ホイヤー カレラ トゥールビヨン クロノグラフ x ポルシェ パナメリカーナ”を発表。255本限定で発売する。
【画像】ポルシェ×タグ・ホイヤーの限定モデル 別アングルで見る
“カレラ・パナメリカーナ・メヒコ”は、1950年に初開催され、モーターレーシング史上で最も危険でスリリングなレースのひとつとして知られる。レース内容は、メキシコ北部から南部まで3000キロ以上を平均時速150km以上で駆ける、スピードや耐久性、ドライビング技術を極限まで試すもの。安全上の懸念から開催はわずか5回で、中止に追い込まれるほどで、モーターレーシングにおいて今なお語り継がれる物語や伝説を生み出した。
ジャック・ホイヤーはこのレースの危険と興奮に魅了され、冒険心や精度、卓越性を追求するモデルとして、“ホイヤー カレラ”というクロノグラフが誕生した。2023年には初代タグ・ホイヤー カレラの誕生から60周年を迎えている。
本モデルは、ポルシェ(ハンス・ヘルマン氏)が“ポルシェ 550 スパイダー”で初優勝した1954年から70周年を迎えたことを記念して登場。デザインにはマシンのカラーリングを取り入れるなど、インスパイアを受けており、今回の限定数“255本”は、カーナンバー“55”にちなんだ。
オープンワークになった文字盤は、550 スパイダーのホイールを模しており、マシンのカラーであるブラックとシルバー、イエローで全体をまとめた。マシンのボディワークのような光沢仕上げを施す一方で、サブダイヤルなどにグレイン仕上げを施し、路面のアスファルトを表現している。また、オープンワーク部分からサヴォアフェールとスネイル、サテン仕上げのムーヴメントを覗くことができる。
ステンレススティールケースは42mmと存在感のあるサイズで、サイドには50年代にポルシェが使用していたものを同じフォントで“Spyder”と刻印。さらに、フランジは湾曲させ、PORCHE ロゴをプリントし、6時位置のトゥールビヨンにはレース名“PANAMERICANA”をデザインした。
【画像】渋すぎ…!ポルシェのオリジナルフォントが入ったサイドの刻印
また、70年代のカレラに使用されていたドーム型のヘサライトクリスタルのオマージュとして、ドーム型サファイアクリスタルの“グラスボックス”デザインを採用。フランジから文字盤の縁へと流れるようにつながり、ケースとの一体感が生み出されている。ベルトは、パンチング加工やステッチを施し、ベルトの両わきをイエローのライニングで飾るなど、スポーティさとヴィンテージ感を演出する。
ムーヴメントは自社製”TH20-09”を搭載し、約65時間のパワーリザーブを実現。シースルーバック仕様になった裏ブタからは、ポルシェのステアリングホイールを模したローターを鑑賞できる。このほか、255本限定であることを示すシリアルナンバーと“LIMITED EDITION”の文字が刻印されている。販売価格は536万8000円。
【画像】ポルシェのステアリングホイールを模したローターを裏ブタから見る
【問い合わせ先】
LVMHウォッチ・ジュエリー・ジャパン タグ・ホイヤー
TEL.03-5635-7054
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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