日本の伝統工芸“漆(うるし)”の文字盤
セイコー プレザージュより登場したのは、漆を使用した漆黒の文字盤が印象的な”クラフツマンシップシリーズ 漆ダイヤル”。クラフツマンシップ初となるGMT機能を搭載している。
漆芸家・田村一舟氏監修のもと作られた、針の動きに影響のない厚さに塗り重ねた文字盤は、漆塗職人の技術によるもの。艶やかで深みのある文字盤に、シルバーのインデックス、時分針、ゴールドのGMT針を合わせることで高級感のあるデザインに仕上がった。
浮世絵にも描かれた、日本の伝統美を表現したキングセイコー
キングセイコーから登場した、東京・亀戸の伝統美にインスピレーションを得た3モデルは、型打模様とグラデーションカラーにより、東京・亀戸の美しい情景を表現している。
亀戸の1本の梅の木をモチーフにしたモデルは、細かく施した型打パターンにより梅の模様を表し、奥行きのある赤色グラデーションが梅の花を立体的に見せる。光の加減によって表情が変わることも見どころ。
このほか、亀の甲羅の形に由来した“亀甲文(きっこうもん)”と深い青色によって、亀戸の近くを流れる隅田川を表現したモデルや、藤の花が咲いて、風になびく様子を、立体的な型打模様と薄紫色のグラデーションで表現したモデルの全3モデルが揃っている。
エッジを効かせたガラスやケース、三面カットされた時分針とのコントラストにより、文字盤のグラデーションや型打模様の美しさが引き立っている。本モデルの見どころは、日本の和を感じられるデザインだけでなく、自動巻きムーヴメント“キャリバー6L35”。現行のセイコーのムーヴメントのなかで最も薄く、オリジナルモデルより0.2mmの薄型化を実現している。
【画像】日本の美しさを再発見できる、グラデーション文字盤と型打模様
時計好きならセイコー新作は必見⁉
セイコーというと、時計好きな人はついつい見てしまう、気になるブランドではないだろうか。新作はどれも、スタイリッシュ、エレガント、洗練、美しい、といったワードがふさわしい、心が躍るようなデザインばかり。
今回は紹介しきれなかったモデルもあるが、10月発売、100周年記念のセイコーウオッチはぜひチェックしてみよう。
【画像】100周年記念モデル、日本伝統工芸など個性的な新作モデルたち
文◎トレンドライター ゆい
【ここで紹介した新作モデルはこちら!】
■初のGMT機能搭載【国産ブランド、セイコー プレザージュ】日本伝統の“漆”塗りを用いた漆黒の文字盤モデル
■最薄キャリバー“6L35”搭載【キングセイコー】東京・亀戸の伝統美を“型打模様”で表現した3モデル登場