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グランドセイコー史上最も多くの人に愛された“56GS”の金無垢仕様【編集部注目のアンティーク時計】

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


セイコー
グランドセイコー 56GS

1960年に完成したグランドセイコーは、以降ハイペースで新たなムーヴメントを完成させ、系譜を連ねていった。よく“57GS”、“44GS”、“62GS”などと呼ばれているが、これらは歴代グランドセイコーを区別するため、搭載ムーヴメントのキャリバーナンバーを組み合わせたものだ。

そんなアンティークの機械式グランドセイコーの最後を飾ることになったのが“56GS”である。
この56GSは1970年の登場から4年間ほど製造されたが、その製造数はアンティーク世代のグランドセイコーのなかで圧倒的に多く、現在の市場でも最もよく見かけるグランドセイコーだ。ステンレススチール、18金、キャップゴールドと、ケースの素材違いのほか、角形も展開されるなどバリエーションも豊富だった。

【商品詳細】Ref.5645-7005。K18YG(33mm径)。自動巻き(Cal.5645)。1971年頃製。49万円。取り扱い店/黒船時計古酒店

今回取り上げるのは、56GSの金無垢仕様である。流線的なケースに、絹目(リネン)と呼ばれる繊細な仕上げが施された文字盤を備えた非常に上品な佇まいの1本である。

56GS自体は、その流通量の多さゆえに資産性という観点でみれば評価はあまり高くない。
ただ実用という観点でみれば、毎時2万8800振動のハイビート薄型キャリバーである56系の性能は非常に優秀で、ビギナーにも扱いやすいモデルだ。ステンレススチール仕様などは特に相場も値ごろなため、ファーストアンティークを探している人はぜひチェックしてもらいたい。

 

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文◎LowBEAT編集部
画像◎黒船時計古酒店

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