クラウドファンディング「ウオッチメーカーズ」で先行予約を受け付け中の新型“GMT-1960”。今回は3種類ラインナップしている中のひとつ“青赤ベゼル×白文字盤”タイプについて紹介する。
二つの時間を同時に確認できるGMTウオッチの代名詞といえば、1950年代に誕生したGMTマスターである。アメリカの航空会社の要請で開発されてパイロットに支給されたことは有名な話だが、当時、GMTマスターには黒文字盤のほかにもうひとつ白文字盤が存在していたことをご存じだろうか。
この白文字盤だが一説には空港での内勤業務に就くグランドスタッフに当時支給されたものだと言われており、黒文字盤のように後に民生品として一般に販売されたものではなかったため、アンティークウオッチ市場においてもその姿を見ることはほとんどない。いまではそれほど極めて希少な存在。新型はそのデザインをモチーフにしたものである。
黒文字盤よりも青赤ペプシベゼルの配色も際立ち色味がキレイに見えるためファッション性が高まる。それゆえコーディネイトの差し色としても楽しめるという点はこの白文字盤の大きな魅力と言えるだろう。
搭載するムーヴメントはシチズン傘下のミヨタ製ハイビート型(9000番台)でGMT機能付き自動巻きムーヴメントのキャリバー9075。日本製汎用ムーヴメントとしてはロレックスのGMTマスター II と同じ方式の時針単独可動型を採用する唯一の機械だ。そのため時針を直接操作するだけで、海外に行った際に現地の時刻に簡単に変更できるという優れた機能を持つ。この点も見逃せないポイントだ。
なお、今回のGMT-1960については店舗優先販売商品のため、特にペプシベゼルについてはクラウドファンディングにおいて特別価格での提供数は早割5本、通常割りでも10本と通常よりも極めて少なくなっている。よって気になる方はぜひ早めにチェックをしてもらえたらと思う。
【WATCH Makers】
https://watchmakers.en-jine.com/projects/outlinegmt1960
【アウトライン GMT-1960】
【商品データ】
●型番:(左)Ref.20244-2PEWH(右)Ref.20244-3BKBK(※中央のRef.20244-1PEBKは完売しました)
●素材:(ケース)316Lステンレススチール(ネジ込み式リューズ)、(ブレス)304ステンレススチール、(ドーム形風防ガラス)アクリル樹脂
●サイズ:ケース径37.0mm、ケース厚10.95mm(ドーム風防含む13.0mm)
●防水性:5気圧防水(日常生活防水)
●駆動方式:自動巻き(日本のMIYOTA製Cal.9075/24石/毎時2万8800振動(日差-10秒+30秒)/最大巻き上げ時42時間パワーリザーブ/秒針停止機能付き)
●機能:時針単独可動式GMT機能、24時間表示双方向回転ベゼル
●希望小売価格:8万8000円(組み立て:日本)
●保証期間:1年間
【WATCH Makers】
https://watchmakers.en-jine.com/projects/outlinegmt1960
[関連記事]
■【絶妙なフォルム】新型GMT-1960がこだわるドーム形風防とは何か? 60年代までこの形状が採用された理由|OUTLINEニュース no.172
■【青赤ペプシにめちゃ似合う】 “児島ジーンズ”協力で実現したクラッシュデニムでGMTをプチアレンジ|OUTLINEニュース no.155
■【コレを知らないと失敗する!】実際にGMT時計を作って知った。セイコー、シチズンの汎用ムーヴメント事情(4)|OUTLINEニュース no.127