異なるジャンルのクリエイティブな力が結びつくことで生み出されるコラボモデル。ユニークなデザインや機能など、ベースとなる時計に新たな要素を盛り込むことで、相乗的に魅力が高められているのが最大の魅力だ。
近年、時計界でもコラボモデルがラインナップを増やしているが、コラボモデルの人気を牽引するブランドとして注目を集めているのがカスタマイズウオッチブランド“UNDONE(アンダーン)”だ。
アンダーンはこれまでも“ハローキティ”や海外の時計ブランドとのコラボモデルを展開してきたが、今回は、新作として藤子・F・不二雄先生の生誕90周年を記念した日本限定モデルがリリースされた。すでにアンダーン公式サイトや一部の対象店舗で取り扱いを開始している。
見どころはたくさんあるのだが、最大の魅力は文字盤デザインだろう。今回のコラボモデルでは、アンダーンの人気コレクションであるツーカウンタークロノグラフ“アーバン”をベースモデルに採用。
アーバンは3時位置に24時間計、9時位置に60分積算計をレイアウトしているが、9時位置のサブダイアルに、藤子・F・不二雄先生のキャラクターがデザインされているのだ。
ドラえもん、パーマン、コロ助、チンプイ、ウメ星デンカなど全部で9種類
文字盤に描かれたキャラクターは、ドラえもん、パーマンなど、全9種類。それぞれ生誕90周年を記念した特別仕様(藤子・F・不二雄先生のトレードマークである赤いベレー帽を被るなど)に仕上げられている点がコレクター心をくすぐる。
ちなみに、筆者のお気に入りは、1位が“ウメ星デンカ(サブダイアルからさりげなく顔を出している感じが◎)”、2位が“コロ助”、3位が“のび太”の3モデル。
マンガ雑誌の再生紙を思わせるマットな質感のベージュ文字盤には、12時位置に藤子・F・不二雄先生をオマージュした“ベレー帽”のアイコンがさりげなくレイアウトされ、インデックス、針とともに蓄光塗料を塗布し、暗闇では緑色に光を放つ。
クラシックなツーカウンタークロノグラフに、アイボリー文字盤とオールドラジウムカラーの夜光という組み合わせも、デザインバランス良好だ。
ヴィンテージ感のあるレザーベルトには“90th”のロゴをエンボス加工で施してアニバサリーイヤーに相応しい特別感をプラス。コミックスのカバーを連想させるパッケージにも、コレクターの所有欲を刺激する遊び心が光る。
また、セイコー製のメカクォーツムーヴメントCal.VK64を搭載しているのも注目したいところ。中央にある計測用のクロノグラフ秒針は、1秒ごとに動くステップ運針ではなく断続的な動きのスイープ運針。加えてクロノグラフ秒針をリセットして12時位置に帰針させる場合も瞬時に戻るなど機械式クロノグラフの要素を兼ね備える。つまり便利なクォーツながら、機械式クロノグラフのような操作感と動きを楽しめるわけだ。
販売価格は3万9600円。3万円台の手頃な価格ながら、藤子・F・不二雄先生の生誕90周年を記念した特別なデザインを楽しめて、さら時計としても魅力的なメカクォーツ機構を備えたこのモデル。デイリーユースでほかとひと味違うクロノグラフを探している人に、かなりおすすめなモデルと言えるだろう。
(C)Fujiko-Pro APPROVAL NO.L653640
【画像】ヴィンテージ風デザインがおしゃれ!特別アートにパーマンも登場
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UNDONE JAPAN サポートチーム
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文◎Watch LIFE NEWS編集部
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