近年、文字盤の表現でほかのブランドとはひと味違うアプローチを採用しているオリエントスター。最新モデルではないが、高品質かつ独自性のある文字盤を与えられたモデルとして、クローズアップしたいのが、“M45 F7 メカニカルムーンフェイズ リミテッドエディション”だ。
2023年に続いて24年に登場したM45 F7 メカニカルムーンフェイズの限定モデルで、繊細な型打ち模様を施した文字盤に、グレーグラデーションカラーを採用した、存在感も抜群な1本だ。
おうし座の散開星団“M 45(すばる)”をなす無数の星々を、型打ち模様によって文字盤に表現ししており、本作では、“すばる”と“月”が重なる“掩蔽(えんぺい)”と呼ばれる天体現象をグレーグラデーションによって表現した。
なお、以前紹介したM34 F8 デイトを含め、本作の文字盤は信州に拠点をもち、“現代の名工”も輩出している“時の匠工房”が手がけたものだ。この特徴的な色調を生み出すのに、独自に調合された塗料を、グラデーション専用機で色の濃さや幅を微妙に調整しながら塗布。さらに、塗装面を通常の塗装よりも厚く透明なラッピング塗装を施し、色に深みを与えているという。
加えてケースのみならず、針やインデックスも同じトーンになっている点も注目したい。気になるのは視認性だが、複数回の重ね印刷によって絶妙な立体感と陰影が形成されたインデックス、そしてグレーのめっきが施された時針と分針は、鏡面と筋目の仕上げ分けを施すことで視認性を確保。腕時計の本質とも言える部分にもしっかりと配慮がなされている。
【画像】グレーグラデーション文字盤(信州“時の匠工房”で製作)を拡大してもっと見る
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文◎Watch LIFE NEWS編集部
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