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小スライド 日本未上陸ブランド

カスタムバイクの腕時計【フランスのニース発】日本未上陸ブランド“カルゾ & ルティエ(Carzo & Lieutier)”に注目

founderカルゾ&ルティエ(Carzo & Lieutier)は2017年にフランスで設立された、日本未上陸の独立系マイクロウォッチブランドだ。カスタムバイクのエンジニアであり工具のエキスパートであるフィリップ・カルゾと、コミュニケーターであり起業家でもあるギョーム・ルティエの2人が創設したブランドで、モーターサイクリストからインスピレーションを得たコレクションを展開している。

バイクはカルゾ&ルティエの真髄で、モーターサイクリストによって、モーターサイクリストのために作られている。バイクに乗り、道を走るとき、完全に自由になるモーターサイクリスト達は、すぐに時間を忘れてしまう。重要なのは最終目的地ではなく行程で、バイクと時計は特別な魂を継承する共通点があり、大切にしていた腕時計を息子に譲るように、初めて買ったバイクを息子に譲る。カルゾ & ルティエの時計コレクションは、そんなバイクへの情熱を、時計のデザインに落とし込んでいるのが特徴となっているのだ。

カスタムバイクのエンジニアであり、機械に魅了されているカルゾは“カルゾ&ルティエ”で時計デザイン、アルミ成形、研究開発、3Dデザインに深く関わっているそうだ。一方のルティエはイベントエージェンシー会社の共同設立者であり、オートバイにインスパイアされた衣料品・アクセサリーブランドの創設者でもある。 コミュニケーション技術の才能を生かし、ブランドのマーケティングで重要な役割を果たしている。

カルゾ&ルティエの時計は、南フランスを代表する街ニースにあるブランドの工房で、自社製造され、ムーヴメントはマニュファクチュール・フランス・エボーシュと緊密に連携している。 今回はカルゾ&ルティエのウォッチコレクションから二つのモデルを紹介する。


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カルゾ&ルティエ(Carzo & Lieutier)
エロイン

エロインは1863年から94年まで活躍したフランス海軍の戦艦にオマージュを捧げたモデル。 3Dプリンティング、焼結、CNCマシニングを組み合わせた新しいハイブリッド・プロセスで製造されており、文字盤はパリ、ケースの製造と機械加工はフランス東部のヴィクスで、ポリッシュ仕上げは同じくフランス東部のル・ルッセで伝統的な手法で行われている。 サンドイッチ文字盤のパッド印刷と溶接、そして組み立てはニースのカルゾ&ルティエの工房で行われている。

ケースサイズは 41.5mm。 ムーヴメントはフランス製の自動巻きキャリバー N516を搭載。 風防はサファイアクリスタル製で、ねじ込み式リューズ、溝付きベゼルを装備。 ニースのアトリエ・ヴィーニュとのコラボレーションによる 2ピースのレザーストラップ付き。 16本限定で販売価格は、1980ユーロ(日本円で約31万5000円)だ。

【画像】男らしい無骨な作りが魅力的、文字盤やケースの質感を拡大して見る


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カルゾ&ルティエ(Carzo & Lieutier)
ルネサンス

次に紹介するルネサンスは、ブランド自らが製作した魅力的なグリーンの文字盤が印象的だ。 フランスに文字盤製造メーカーがほとんど残っておらず、このモデルでは文字盤の足を取り付けるのに0.7mmの小さな棒を0.4mmの板に精巧に溶接しなければならなかったため、全パーツをフランスで製造するのは困難だと創業者たちは考えた。そこで、カルゾ & ルティエは文字盤を製作するために革新的な独自の溶接機で独自に製作したそうだ。

ルネサンスのもうひとつの特徴として、ケースの表面処理が挙げられるのだが、ケースのカーブとエッジを際立たせるため、ニースにあるカルゾ&ルティエの工房でポリッシュ仕上げが施されているそうだ。

ルネサンスは、ケースが直径41mmで、素材にはCUA18 ブロンズを採用。 ムーヴメントはマニュファクチュール・フランス・エボーシュの自動巻きムーヴメントを搭載。 風防はドーム型プレキシガラス製でねじ込み式リューズを備えている。 ニースのアトリエ・ヴィーニュとのコラボレーションによるピッグスキンのストラップ付き。 限定17本、販売価格は2600ユーロ(日本円で約41万300円)。

【画像】独自の溶接機を駆使した文字盤やブロンズケースをもっと見る

 

》カルゾ&ルティエ(Carzo & Lieutier)
公式サイト
https://www.carzoetlieutier.com


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

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