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小スライド 日本未上陸ブランド

【自分で簡単に精度調整(0.1 秒単位)できちゃう!?】日本未上陸、スイスの時計ブランド“オラージュ( Horage )”に注目

horage_bienneオラージュ( Horage )は、2015年に誕生したスイスの独立系マイクロウオッチブランドである。 スイス・ジュラ山脈の麓の街、ビール/ビエンヌに本社を置くこのブランドは、アンドレアス・フェルスルとツウィ・ファン夫妻によって設立された。

ブランド名の“オラージュ”は、ラテン語で“1時間”を意味する “Hora”と、英語で“時間”を意味する“Age”、二つの単語の組み合わせたものだそうだ。

創設者のフェルスルとファンは、07年頃から自分たちのブランドを立ち上げようと話し合っていた。ファンはすでにビール/ビエンヌで 時計のOEM 製造会社を設立しており、多くのブランドにサービスを提供して成功を収めていた。

09年に独自の時計ムーヴメント、K1オートマチックに開発に注力することを決断し、6年後の15年に3人のエンジニアによって完成に辿り着く。彼らはオラージュ本社で設計・製造された K1ムーヴメントを搭載したデビュー作、Jonas-K1 を発表して、時計ブランドとして歴史を刻み始めたのだ。 オラージュは、現在、エンジニアリング、ソーシング、ロジスティクス、デザイン、製造、マーケティングのすべてを自社運用している。

【画像】最新モデル“レボリューション3 マイクロレッグ”を拡大してもっと見る



Revolution-3-MicroReg_frontオラージュ( Horage )
レボリューション3 マイクロレッグ

レボリューション3 マイクロレッグは、マイクロレッグ・テクノロジー(機械式腕時計の調整を簡素化する画期的な新技術)を採用したオラージュの最新作だ。時計職人そして最も重要な時計オーナー自身が、時計のケースを開けることなく、即座でかつ正確に時計の調整を行うことができ、精度とこれまでにない実用性を保証している。

オラージュは技術パートナーの Miniswys SA と緊密に協力し、スウォッチの開発者でもあるエルマー・モックが設計した小型アクチュエーターを採用したムーヴメントを開発した。この小型アクチュエータは電子的な張力を受けると、前方または後方に駆動してヒゲゼンマイの有効長を変更。0.1 秒単位で調整を行えるのだ。

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この調整機構は時計師に頼らずに所有者が精度調整を行えることに加え、外部からリモートでアクセスできるため、時計のケースを開ける必要がない点も大きな特徴。ほこりの侵入など、ケースを開けることに関連する潜在的な問題の発生を最小限に抑えられるわけだ。

ムーヴメントは自社製のCal. K2 マイクロローターを搭載し、COSCクロノメーター認定を取得。時計の正面には時分ディスクが配され、6時位置の小窓から5分間隔で時刻が表示。より正確に時間を読み取るため、裏面に時分秒針を備えたアナログ式の時刻表示もしっかりと搭載されている。

MicroReg_size

2024年 7月に発表されたマイクロレッグ・テクノロジーを世界で初めて搭載したレボリューション3 マイクロレッグは、ケースサイズ 41mm、厚さ10.5mmの316Lステンレススチール製。 ケースフロントに多層無反射ドーム型サファイアクリスタル風防、ケースバックにもサファイアクリスタルを装備し、100m防水を備える。オラージュオリジナルのFKMラバーベルトが付属して販売価格 3900スイスフラン(日本円で約66万6000円)にて予約受付中。納品は26年晩夏を予定で、予約受付期間終了後の販売価格は 6900スイスフラン(日本円で約117万8000円)となるようだ。

 

》オラージュ( Horage )
公式サイト
https://www.horage.com/


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

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