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“キングセイコー”新シリーズを深堀り【往年の名作をアップデート】“KS1969”の魅力とは

近年のセイコーの動きとして注目したいのが、往年の名作をモチーフとした“復刻系”の機械式時計を拡充している点だろう。幅広いモデルがリリースされているが、なかでも注目したいのが、ミドルレンジで購入できる良質な国産機械式時計の代表格と言える“キングセイコー”だ。

キングセイコーは2021年に限定で復刻モデルが発売後、22年よりキングセイコーの2代目“KSK(65年発売)”を現代の技術で進化させたコレクションを展開してきたが、24年は1969年に登場した“45KCM”をモチーフとする新コレクション“KS1969”が登場している。

SDKA019

■Ref.SDKA019。SS(39.4mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.6L35)。39万6000円

キングセイコー KS1969

1969年に発売された45KCMをデザインソースに選び、なめらかな曲線のアイコニックなオーバルケースに仕上げた新作。歴史と未来が交錯する東京から着想を得たという文字盤カラーは、シルバー、パープル、グリーンの3種類が展開されている。

写真のパープル文字盤は、古くから人々に愛されてきた伝統色“江戸紫”を新色で表現。12時位置に配置された的に向かって真っすぐに飛んでいく矢の“矢羽根”のような多面カットインデックスも文字盤に個性を加えている。


kingseiko_side

印象的なのがケースフォルムだろう。“KS1969”では69年のオリジナルモデルからデザインコードを継承しつつ、より三次元的な造形を与えられている。また、キングセイコーの既存モデルは多面カットが施されたケースとラグ、フラットな多列ブレスレットなどシャープで直線的な造形が印象的だが、本作は曲線的で薄さが際立つフォルムが特徴となっている。

60年代のキングセイコーをオマージュして新開発された多列ブレスレットにも注目しておきたい。少し幅をもたせた両サイドのコマ、鏡面仕上げとヘアライン仕上げで分けられた細長いコマを組み合わせた13連タイプの構造で、コマを細く仕立てたことで腕に沿うような快適な装着感を味わうことができる。薄型の造形は、ラグの先端に向けて薄くシェイプしたケースとのバランスも良好だ。

セイコーの現行機種で最も薄い自動巻きムーヴメント“キャリバー6L35”を搭載したことも、厚さ9.9㎜のエレガントなデザインを実現できたポイントと言えるだろう。

【画像】全4モデル展開、色彩豊かな文字盤や装着感をもっと見る

 

【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL.0120-061-012

 

文◎Watch LIFE NEWS編集部

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