セイコー“ネクスター”2024 限定モデル【Nexter “Starry Sky” 】デザインと先進機能に注目

2024年8月16日

日本を代表する時計ブランドであるセイコー。その原点は１８８１年に創業した服部時計店に遡る。日本の時計市場が欧米からの輸入に頼っていた時代にいち早く時計製造工場として92年に精工舎を設立し、掛け時計の製造から時計作りの歴史をスタートさせた同社は、95年にセイコー初の懐中時計であるタイムキーパーを発売。その後も国産初となる腕時計ローレル、64年に国産初のクロノグラフであるクラウンクロノグラフ、65年に国産初の本格潜水時計である１５０ｍダイバーズなど歴史的モデルを開発。国産時計の進化を黎明期から牽引し続けてきたわけだが、なかでも、特別なモデルと言えるのが69年に発売された世界初のクォーツ式腕時計“クオーツアストロン”だろう。

69年、セイコーが世界に先駆けて発売したクォーツウオッチ“クオーツアストロン”。月差±５秒以内という驚異的な精度は当時の腕時計に対する認識を一変させ、音叉型水晶振動子、オープン型ステップモーターなどの特許権利化した独自技術を公開したことで、機械式からクォーツへと、時計界の勢力図を塗り替えるクォーツ革命を巻き起こすこととなったのだ。

【セイコーアストロンの新世代機“ネクスター”の2024 限定モデル】

現在発売されている“セイコーアストロン”は、前述したクォーツ革命に継ぐ、第２の革命を起こすべく“クオーツアストロン”から名称を受け継いで２０１２年に発売された世界初のＧＰＳソーラーウオッチだ。ＧＰＳ衛星からの電波で緯度・経度・高度の情報を取得することで現在地を特定し、すばやくその場所の正確な時刻を表示する先進の機能が特徴となっている。

第１世代にあたる“７Ｘシリーズ”以降も進化を続けており、14年に劇的な小型化と操作性の向上を実現した第２世代の“８Ｘシリーズ”、18年に第３世代に当たる現行の“５Ｘシリーズ”、19年に５Ｘを小型化した“３Ｘシリーズ”が登場している。ここでクローズアップした“ネクスター”は、“次世代のリーダー”に寄り添うパートナーとしてアストロンの誕生10周年に当たる22年に登場した新世代のモデルだ。

■Ref.SBXC157。TI（43.3mm径）。10気圧防水。ソーラーGPS（Cal. 5X83）。世界限定1500本（うち日本500本）。28万6000円

Nexter “Starry Sky”2024 限定モデル
SBXC157

宇宙に瞬く星々をデザインソースとした限定モデルの第2弾。星をモチーフとした型打ちパターンが施されたライトブルーの文字盤と軽量なチタンケースを共通仕様として、GPSソーラー2モデル、ソーラー電波2モデルがラインナップされた。SBXC157はセラミックスベゼル搭載したスポーティなGPSソーラーモデル。デュアルタイム表示機能と1/20秒ストップウオッチ機能を備える。

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ブレスレット一体型のソリッドなフォルムによりスポーティさとラグジュアリー感を両立させたデザインを特徴としており、先進テクノロジーを受け継ぎつつソーラーＧＰＳ衛星電波修正モデルとソーラー電波修正モデルで多彩なコレクションを展開。革新を続けるアストロンの歴史を、デザインと機能の両面で体現したコレクションと言えるだろう。

【セイコーアストロン3世代進化の系譜】

第２世代／8Xシリーズ（2014年）：8XではGPSモジュール、電源システム、アンテナなどを改良し、時計全体で約4割の省エネルギー化と、大幅なダウンサイジングを達成した。	第1世代／7Xシリーズ（2012年）：第1世代の7Xシリーズ。消費電力に優れたモジュールを独自開発し搭載した革新的なモデルであったが、後継機と比較するとケースが大振りなサイズだったのが特徴だ。
	第３世代／5Xシリーズ（2018年）・3Xシリーズ（2019年）：現行の5Xでは8Xよりもさらなる低消費電力化を実現し、ケースも44.6mmから42.7 mmへ小型化。19年に登場した3Xでさらなる薄型化・小型化を実現している。