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セイコーの人気復刻モデル2種を深堀り!【10万円以下&10万円台】実機レビューも

時計界でのトレンドのひとつとして数を増やしている復刻モデル。一般的に復刻モデルと聞くと、過去のモデルを忠実に再現したモデルを思い浮かべるかもしれないが、近年よく見られるのが往年の名作をモチーフにしつつ、デザインや機能にアレンジを加えた“現代解釈型”の復刻モデルだ。

デザインや機能を含めてモチーフとなったモデルを忠実に再現した“完全復刻型”に比べると復刻感は薄くなるが、最大の魅力であるレトロ感を楽しみつつ、現代のライフスタイルにマッチする使いやすさが高められているのが特徴と言えるだろう。

なかでもセイコーは、手が届く価格で“現代解釈型”の復刻モデルを多くリリースしている。この記事では、10万円以下と10万円台、手頃な予算で狙えるおすすめの復刻モデルをそれぞれ紹介する。

【画像】10万円以下&10万円台!セイコーの“現代解釈型”おすすめ復刻モデル


【セイコーの“現代解釈型”復刻モデル/10万円以下】
セイコー プレザージュ(SEIKO PRESAGE)
ベーシックライン Style60's

■Ref.SARY211。SS(40.8mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.4R57)。8万3600円

文字盤はサンレイ装飾を施したのち、光沢感のあるラッカー仕上げを採用。11時〜4時にパワーリザーブインジケーターを配置し、時分秒針と同軸の針でゼンマイの巻き上げ残量を表示してくれる。このパワーリザーブインジケーターは、実用的な表示機構としての魅力に加え、デザイン的なアクセントとしても効果を発揮している。

また、パーツの質感の良さもこのモデルの大きな魅力だ。6時位置に配置されたポインターデイトのサブダイアルは簡易的に文字盤をくり抜いただけでなく縁の部分に鏡面仕上げを採用。エッジのある多面的造形のアプライドインデックス、中央に稜線を設けた時分針など各パーツが立体的な造形に仕上げられているため、8万円台という手頃な価格とは思えない上質な雰囲気を感じさせる。

アプライドインデックの内側に配置されたスクエアのマーカー、時分針には経年変化した夜光塗料を思わせるベージュのカラーを採用。ベゼルの目盛りも同系色のベージュで統一されており、アンティークウオッチを想起させる色合いが魅力的だ。

ケースはリューズを除いた直径が40.8mmで、厚さが14.3mm。40mm未満だとややコンパクトな印象となるが、40mmをわずかに超えるサイズを採用した点が心憎い。ラグの先端が手首の内側に納まる絶妙なデザインバランスに仕上げられている。アンティークテイストを感じさせつつ、現代的な雰囲気を備えたサイズ感と言えるだろう。

ブレスはヘアライン仕上げで統一された3連ブレスで、バックルはプッシュ式の三つ折れタイプ。二重ロック式に比べると堅牢性はやや劣るが、着脱が楽に行えるのは大きな魅力だ。

【画像】隅々まで撮影したディテールを拡大して見る


【セイコーの“現代解釈型”復刻モデル/10万円台】
セイコー プロスペックス(SEIKO PROSPEX)
1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン

■Ref. SBDC141。SS(40.5 mm径)。200m防水。自動巻き(Cal. 6R35)。15万4000円(※9月2日午前11時以降は16万1700円)

1965年に発売された国産初のダイバーズウオッチの現代解釈モデル。オリジナルの意匠を継承しつつ、随所に現代的アレンジが加えられている。製紐(せいちゅう)と呼ばれる、日本伝統の技法で編み込まれたファブリックストラップとのコンビネーションも良好だ。

独自の表面加工技術ダイヤシールドを施すことで強度が高められており、エッジに鏡面加工を施して高級感を高めているのもポイントだ。オリジナルモデルを彷彿とさせるスクエア型のインデックスにはベージュのルミブライト夜光が塗布されており、アンティークテイストをプラスしている。

【画像】隅々まで撮影したディテールを拡大して見る

上の写真は1965年に発売された国産初の潜水用150m防水ダイバーズウオッチ。66年から4回にわたって南極観測隊越冬隊員の装備品として寄贈され、その後も多くの冒険家、探検家によって、北極、南極、エベレストなど地球のあらゆる過酷な環境下で使用された。


レトロ感を残しつつ現代風の意匠をプラスしたセイコーの“現代解釈型”の復刻モデル。この記事では、洗練されたデザインで筆者の目に留まった2モデルを紹介させていただいた。10万円台までの予算で狙える質の高い復刻モデルはほかにもまだまだ存在するため、お気に入りの1本をぜひ探してみてほしい。

 

【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL.0120-061-012

 

文◎Watch LIFE NEWS編集部

 

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