ダイバーズウオッチと並んで人気が高いジャンルであり、数多くのモデルがリリースされているクロノグラフ。そのテイストは様々だが、文字盤とインダイアルのカラーをツートンカラーに仕立てたモデルは数多い。
なかでも、“パンダ文字盤”の通称で知られている、目のまわりが黒いパンダのごとく白文字盤に黒いインダイアルを組み合わせたデザインは時計好きからの人気が特に高い(黒文字盤に白いインダイアルを組み合わせた“逆パンダ文字盤”もまた然りである)。
この“パンダ”顔のクロノグラフ。モータースポーツが人気を博した1950〜70年代にチェッカーフラッグの色使いをモチーフとして生まれたという説など、その由来は様々なのだが、後年にロレックスのデイトナをはじめとしたアンティークのクロノグラフが注目を集めるようになったことで時計好きの間で広くその存在が知られるようになった。いまでは復刻ブームの影響もありカジュアル時計界においても、幅広いブランドに採用される人気デザインのひとつとなっているのだ。
【画像】レトロ顔がいい味わい!7万円以下のパンダ&逆パンダ文字盤クロノグラフ3選
そこで本記事では、エントリーモデルとしても注目すべき7万円以下のパンダ&逆パンダ文字盤のクロノグラフをピックアップ。時計ファンから愛される人気デザインを、手が届く価格で楽しめるおすすめモデルとなっている。
<7万円以下のパンダ&逆パンダ文字盤クロノグラフ①>
オリエントマコ
WWFジャパン コラボレーション特別限定モデル
国産ブランド・オリエントを代表するダイバーデザインシリーズの“オリエントマコ”のクロノグラフに、WWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)とコラボレーションした特別仕様モデル。国内限定300本で、2024年6月27日より発売中だ。
シリーズ共通の6カ所にくぼみを設けた逆回転防止ベゼルと、きめ細かな光沢仕上げを施した金属文字盤を採用。パンダフェイスを思わせる文字盤に加え、裏ブタにはパンダのイラストが刻印されるなど、とことん“パンダ”を楽しめる一作となっている。
数字とインデックスおよび時分針には、暗所でも時刻が読み取りやすいルミナスライトが施され、風防にはキズに強いサファイアクリスタルを採用。20気圧の高い防水性も備えた本格派ダイバーズクロノグラフだ。
【問い合わせ先】
オリエントお客様相談室
TEL.042-847-3380
<7万円以下のパンダ&逆パンダ文字盤クロノグラフ②>
シチズン
レコードレーベル ツノクロノ(スタンダードモデル)
シチズンが1973年に発売したブランド初の本格クロノグラフ機能付き時計“クロノグラフ チャレンジタイマー”をベースに製作された人気モデルで、ケースの12時側に配置されたプッシュボタンがツノのようにみえることから“ツノクロノ”の愛称で親しまれた。
プッシュボタンをケース上部に配置したアイコニックな意匠と白文字盤に黒いインダイアルを配置したパンダ文字盤が、独特のアンティーク感とほかにはない個性を主張してくれる。
2万円台で楽しめるレトロデザインのクロノグラフとして、依然として高い人気を誇るロングセラー作だ。
【問い合わせ先】
シチズンお客様時計相談室
TEL.0120-78-4807
<7万円以下のパンダ&逆パンダ文字盤クロノグラフ③>
アウトライン
2レジスタークロノ・シリーズ II
アメリカのブレスレットメーカー、フォースナーとのコラボレーションによって実現した、NASA宇宙史に残る伝説の “コムフィットブレス(1960年代前半のNASA有人宇宙計画で、マーキュリー・アトラス8号の宇宙飛行士がオメガ、スピードマスター CK2998に装着して宇宙に携行された)”を標準装備したモデル。
メッシュ仕様と古風な作りながら光沢感があり、モノトーンでレトロ調のデザインの時計と合わさり程よい存在感を放つと同時に大人っぽい印象もグッと高めてくれる。
搭載するムーヴメントはセイコー傘下のTMI製メカクォーツクロノグラフで、スィープ運針するクロノグラフ秒針に加えて瞬時のゼロリセットなど、クォーツながら機械式クロノグラフのような機能も併せもつ。
【問い合わせ先】
シーズ・ファクトリー
TEL.03-5562-0841
文◎市村信太郎(編集部)
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