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【パリを拠点に時計を製造】日本未上陸の新鋭ブランド“Serica(セリカ)”、ヴィンテージ感あふれる新作モデル

Serica(セリカ)はフランスの首都、パリを拠点とする日本未上陸の独立系ウオッチブランド。 ジェローム・ブルジェとガブリエル・バァシェットによって2019年に設立されたこのブランドは“洗練された機械式計器を作ることで、時計製造の黄金時代に立ち返る”というシンプルなコンセプトに基づいて魅力的なコレクションを生み出している。

二人の創業者はいずれも時計コレクターであり、自分たちが求めるような時計が2万ドル(創業当時のレートで約220万円)を超える高価な価格でしか流通していないことに不満を感じていた。彼らは自分たちが時計に求める機能をすべて備えた時計を、より手頃な価格で作ることを目標にしてセリカを立ち上げたそうだ。

セリカの時計は、すべてスイスで製造、組み立て、検証、テストが実施されており、“セリカ W.W.W.”と名付けられたフィールドウオッチでデビューを飾り、その後は20年にアップグレードされたフィールドウオッチ“4512”を発表。フィールドウオッチ“4512”はケースの仕上げが見直されたことで、防水性も20気圧まで向上している。

22年6月3日、コロンビアの登山家・ニコラス・ディアスとガブリエル・モラントが、酸素ボンベなしの純粋なアルパインスタイルで、アメリカ合衆国・アラスカ州にあるデナリ山(標高6190メートル、北米最高峰であり世界で最も寒い山として知られている)登頂を実現したが、このチャレンジではセリカ“4512”が彼らのチャンレジを支えている。

その後もセリカは継続的にコレクションを拡充し、21年にはブランド初のダイバーズウオッチ“ダイビングクロノメーター5303”、22年にはGMT機能を備えた“トラベルクロノメーター8315 ”を発表。さらに24年は、クロノメーター認定を受けた最新フィールドウオッチ、 “フィールドクロノメーター6190 M.S.L”を発表し、さらに選択肢の幅を広げている。


Serica (セリカ)
トラベルクロノメーター8315
1950年代半ばに時計界に登場したGMTウオッチからツートンベゼルなどの古典的なコードを受け継ぎつつ、ブランド独自のデザイン言語で作られたGMTウオッチ。AM/PM目盛りを備えた24時間表示のツートンベゼルを備え、時分秒針と同軸に設置されたロリポップ形のGMT針で表示を行う。視認性の高いツートンベゼルはセラミックリングをインサートしており、光沢を備えたベゼルと、同じく光沢をもつエナメルブラック文字盤の組み合わせが高級感を醸し出す。

ギョーシェ加工のエンドリンクも特徴的で、ケースやベルトとシームレスに調和している。ケースは直径39mm、厚さ 12.2mmの 316Lステンレススチール製で、ダブルドーム型サファイアクリスタル風防を装備。大型のねじ込み式リューズによって 200m防水を確保している。

ムーヴメントはCOSC認定を受けているスイス製自動巻きムーブメント、ソプロッドC125を搭載。 リューズは 3時または 9時位置にカスタマイズすることが可能。2色展開で、セリカ・スポーツラバーベルトが付属する。 販売価格は 1890ユーロ(日本円で約30万5000円)。

【画像】全2モデル展開、セラミックベゼルと文字盤の質感を拡大して見る


Serica(セリカ)
フィールドクロノメーター6190 M.S.L

次に紹介する“フィールドクロノメーター6190 M.S.L”は、エレガンスさと堅牢性の妥協なき融合を追求したモデル。 クリアでミニマルな文字盤デザインはブランドのルーツである、ミリタリーウオッチをオマージュしているそうだ。前モデルの“6190 ”で採用されていたプリントのアラビアインデックスに代わって、本作では12個のアプライドインデックスを採用。視認性の向上に加え、フレームを備えた立体的な造形によって高級感も高められた。

ケースは直径37.7mm、厚さ10.4mmの316Lステンレススチール製。ドーム形サファイアクリスタル風防と大型のねじ込み式リューズによって 200m防水を備えている。 COSC認定を受けたスイス製自動巻きムーブメント、ソプロッドM100を搭載し、リューズは 3時または 9時位置にカスタマイズが可能。

エナメルウォームグレー、エナメルブラック、ポーラーホワイトの3色展開で、ステンレススチール製ブレスレット付き。各色500本の限定生産で2024年8月現在、予約受け付け中となっている。2024年10月下旬配送予定しており、販売価格は1090ユーロ(日本円で約17万6000円)だ。

【画像】全3色展開、立体的なインデックスや絶妙なサイズ感を拡大して見る

 

》Serica Watches (セリカ・ウォッチ)
公式サイト
https://www.serica-watches.com/en/


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

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