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銀座で開催中のアンティーク時計フェアには様々なロレックスが揃う|菊地吉正の【ロレックス通信 No.262】

アンティーク時計フェア銀座2024での写真。なかにはアンティークのロレックスだけを販売する出店者も(協力:コミット銀座)

今回のロレックス通信は、現在、東京・銀座のフェニックスプラザ(紙パルプ会館2F)で開催中(4日の16時終了)の“アンティーク時計フェア in 銀座 2024”で販売されているロレックスなどのアンティーク時計について書きたい。

この“アンティーク時計フェア in 銀座”はアンティーク時計の専門誌「LowBEAT(ロービート)」が主催し、読者向けイベントとして毎年8月に開催しているものだ。全国のアンティークショップやディーラー、23社が参加。数多くのアンティーク時計が一堂に集まる業界最大規模の時計の展示販売会である。

ちなみに入場料は、初日(昨日)の午前10時〜12時の時間帯は6500円と高額。ただ高いのはこの2時間だけでそれ以降は1200円となる。

会場内は気に入った一本を見つけるために来たアンティーク時計好きで大いに賑わっていた!

ではなぜ初日の午前が高いのか。あまり興味がない人には、なんで時計を買いに行くのにそんなに高いお金を取られるのか、と不思議に思われるだろう。

単純な話が時間が経つにつれて売れてしまうため、早ければ早いほどいいものが狙える確率が高いからだ。つまり本当に買いたい人にとっては有利。そのためこの時間帯は仕入れ業者やコレクターが多い。時計のヴィンテージマーケットでは世界的にも一般的なことなのである。

さて、会場ではいろんなブランドのアンティークが数多く販売されているのだが、当連載はロレックスがテーマのため、サブマリーナーやGMTマスターをかなり多く出品していたコミット銀座の金子さんに、夏ということもあるが、ロングセラーで球数も多く初心者でも探しやすいアンティークのサブマリーナー、Ref.5513についてちょっと話を聞いた。

サブマリーナーのRef.5513。右がメタルのフチあり(151万8000円)で左がフチ無し(239万8000円)。フチが無いほうがドットが大きくアンティークな味わいが強く人気。予算を抑えたい人はフチありも一考だ

「サブマリーナーのRef.5513を狙う場合は、まずドットインデックスをメタルのフチで囲んでいるか、そうでないか、つまりフチありか無しかをまず決めることをお勧めします」(金子さん)

なぜかというと、以前に当連載150回「価格をとるか、雰囲気か? サブマリーナー、Ref.5513の悩ましき選択」でも書かせていただいたのだが、同じ5513でもフチありだと文字盤の仕上げも含めて全体にモダンな印象が強まる。この点で好き嫌いがはっきりするからだ。当然無いほうが人気が高いため実勢価格も割高になる。

コミット銀座の金子さん

コンディションなどチェックポイントは様々あるが、予算的なこともかなり関係するため、まずはこの点で自分はどっちなのかを実際に実機を見比べたりして決めたほうが自分に合った個体を探しやすいと金子さんは語る。

もちろんコミット銀座以外にも会場には数多くのロレックスが出品されているため、開催は本日(4日)16時までだが、14時以降は入場も無料になるため、時間のある人はぶらっとのぞいてみてはいかがだろうか。

会場:銀座フェニックスホール(紙パルプ会館2F)

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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