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【知ってました?】自身の生まれ年のロレックスを探すユーザーが多いことを|菊地吉正の【ロレックス通信 No.261】

旧型エクスプローラー。1990〜2000年生まれは右のRef.14270。1962年〜88年生まれは左のRef.1016が対象となる

あまり時計に興味がない人にとっては意外かもしれないが、自分が生まれた年に製造された個体を探して記念に購入するという人は特にロレックスの場合は案外多い。サブマリーナーやエクスプローラーなど人気のスポーツ系モデルはその傾向が特に強い。

なぜかというと、ロレックスは100年以上の長い歴史があるうえに1970年代のクォーツショックでも一度もブランドが途切れていないため、古い個体であってもだいたいの製造年がわかるようになっているからだ。

では、どうやって調べるのかというとそれはシリアルナンバー(固有番号)だ。そしてロレックスの場合はそれがケース(下の写真参照)に一つひとつ固有のシリアルナンバーが刻印されているのだ。販売されている中古やアンティークのロレックスには、よく見ると製品情報の中に製造年代ではなく製造年が明記されているのはそのためである。

2010年以前のロレックスはブレスを外すとケースの6時位置にシリアルナンバー(固有番号)が刻印されていてそれで確認できる(写真の「T9」以降の数字は消しています)。なお、12時位置側にはモデルの系統を表すリファレンナンバー(型番)が刻印

古くても価値がほとんど下がらないロレックス。もしも1本ぐらいロレックスを持ってみようかなあという人には、ぜひ、生まれ年を基準にしてその年の時計にはどんなモデルがあるのかを調べながらぜひ探してみてはいかがだろう。その過程を楽しめることはもちろん、きっと時間をかけてようやく手にした時計への愛着もさらに深まるはずである。

なお、シリアルナンバーでおおよその製造年がわかるのは2010年以前まで。それ以降は残念ながらアルファベットのランダム構成になってしまったためシリアルナンバーだけでは調べられず、ギャランティーカード(国際保証書)などで確認する必要がある。

【製造年別シリアルナンバー早見表はこちらでチェック】

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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