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羽田空港でのプロポーズ!指輪とともに受け取った時計とは?【Saeの“みんなどんな時計着けてるの”?】

数年前まで、時計について何も知らなかった私。「時計に何百万もかけるなんて信じられない……」そんなことも思っていました。
しかし、高級時計に携わる仕事を通して(そして、Watch LIFE NEWS編集長菊地さんからの学びを経て笑)時計の奥深さや、それぞれの方が大切に、思いを込めて時計を所有していることを知りました。「トレンドに流されず、自分のスタイルを持ち、次世代へとつないでいくこと」はとても素敵なことです。

この連載企画では、そんな高級時計の世界に興味をもった20代の女性が、素敵な時計を身に着けているおしゃれな人々を紹介します。

本日はカップル(夫婦)で時計を購入されたイマードさんとさくらさんの時計を取り上げます。本連載で、カップルのストーリーを取り上げるのは初なので、楽しみです!

宮本さくら(Sakura Miyamoto)
ドイツやイギリスなど海外で育ち、現在は日本に在住。2023年結婚。陸上風力発電業界で働いており、STEM 分野の女性のエンパワーメントに情熱を注いでいる。余暇にはハッカソン(プログラムの改良を意味するハックとマラソンを組み合わせた造語で、 IT技術者が集まり、集中的に開発を行うイベントのこと)を企画したりも。最近では100 人以上の若い女性を集めてテクノロジー ソリューション開発を主導した。夫と愛犬のスティーブと一緒に屋外で読書をするのが好き

ウマア・イマード(Umar Imaad)
パキスタン生まれ、カナダ(バンクーバー)育ち。5年前にエンジニアとして日本に移住し、自動車業界をリードするソフトウェア チームにて勤務。現在は社内 AI チャットボット ツールの構築をしている。乗り物、カメラ、料理が趣味。週末には妻と愛犬と一緒に日本各地でキャンプをして楽しんでいる

 

さて、そんなお二人が着けている時計は?

さくら「私はIWCのパイロット・ウォッチ・オートマティック 36、 Ref. IW324008を着けています」

イマード「僕はIWCのパイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41、 Ref.IW388102です」

どちらの時計も”パイロット”が名前に入っていますね!
いつ購入されたのでしょうか?

イマード「僕は30歳の誕生日プレゼントとして、家族から東京でこの時計を受け取りました。乗り物、飛行機が好きなので、そういった自分の興味と本当の意味で共鳴するこの腕時計と、30歳という人生の節目を迎えることになりました」

さくら「私は、イマードと婚約する際に、指輪とともに貰ったんです。私も飛行機が好きで、指輪も時計も、私たち共通の趣味である航空と、細部へのこだわりへの情熱を美しく象徴していると思います」

お二人とも飛行機がお好きなのですね!

さくら「よく羽田空港で、飛行機を見ながらデートをしたりもしていました」

そうなんですね!

イマード「はい。そして、私たちは2023年4月に、羽田空港で婚約したんです」

婚約も羽田空港で!?

イマード「なので、彼女に贈った IWCのパイロット・ウォッチ・オートマチック 36 を購入したことは、羽田空港での婚約に伴うもので、特に意味のあるものでした。私たちにとって何度もデートを重ねてきた羽田空港は特別な場所だったので、婚約する場所にふさわしかったと思いますし、いまはこの時計が、私たちが共有する飛行機への情熱や思い出、これからの未来を永遠に象徴してくれていると思います」

素敵ですね。
ちなみに、パイロットウオッチはIWC以外にもありますが、どうしてIWCを選んだのですか?

イマード「ひと目見たときから “このブランドだ”と感じていたものの、IWCに決める前に、ユンハンス マックス ビル、オメガ スピードマスター、ブライトリング ナビタイマー、ベル & ロスなどのほかのブランドも検討しました。でも、やはりIWC への気持ちが最も強かったです」

IWCにビビッと来ていたのですね。

イマード「IWCのパイロット・ウォッチは、私たち二人がもつ航空への情熱、空港でのデートの思い出やお互いへの愛情と共鳴しているように思いました。二人の関係の自然な延長線上にあるように感じたのです」

さくら「はい。そして二人とも、IWCのエレガントでありながら、整然としたシンプルな文字盤のクリアで機能的なデザインを気に入っていました。また、私はデザインがジェンダーレスであることにも引かれました」

さくらさんは日頃から女性のエンパワーメントなどにも精力的に取り組んでいるのですよね。

さくら「はい。“ジェンダーによる役割期待”を課題に感じ、自分の出来ることから取り組みを進めています。時計も同じように、“この性別だからこのデザイン”ではなく、ただその時計が好きだから選択する、ということが重要だと思います」

お二人の色々な思い出や考えを象徴する時計なのですね。
それをともに共有出来るというのは、本当に素敵です。

イマード「まったく同じ腕時計を選んだわけではありませんが、IWCのパイロット・ウォッチを選んだことは、共通の趣味と価値観を示していると思います。自分にはパイロット・クロノグラフを、彼女にはオートマティックを選びました。この選択は、二人の個々の好みを表しながらも、腕時計の選択における美しく対称的な関係を表しています」

それぞれの時計に関する感想をもう少し聞かせてください。
さくらさんは、実際に時計を所有してみて、いかがですか。

さくら「この時計を着用することは、非常にエンパワーメントになる体験です。個人的なお守りのようなもので、自信を高め、アイデンティティを再確認させてくれます。この腕時計は、性差への固定観念に挑戦するだけでなく、羽田空港での婚約を常に思い出させるものでもあります。腕時計を見るたびに、飛行機を見ていたデートの記憶や、イマードがプロポーズしてくれた瞬間がよみがえります」

イマード「自分の選択に深い満足感を抱いていますし、まさしく、“最高の買い物”だったと思います。この時計は個人的な節目を刻むだけでなく、二人の共通の旅の始まりも象徴しています。婚約と航空への共通の愛を象徴する存在となっており、羽田での気軽なデートから、共通の未来への誓いまで、二人の旅の思い出深い記念品です」

ありがとうございます。
次に狙っている腕時計はありますか?

さくら「実は狙ってた二つのマッチングバージョンのユンハンス マックス・ビルを最近、私たちの親愛なる友人であるカーリーとヴィンセントから、とても素敵な結婚祝いとしていただきました」

ヴィンセントさんは以前、こちらの連載にも登場してもらいました!
時計が共通の趣味の友人同士、人生の節目に時計をプレゼントに贈るというのはとても素敵ですね。

さくら「また、最近二人とも鮮やかでカラフルなバブルデザインが特徴のロレックス オイスター パーペチュアル 36も気になっています。遊び心がありながらもエレガントなこの時計に二人が同時に興味をもっているということは、好みが少し進化し、これからともに描く明るく楽しい未来を示唆しているように感じます」

イマード「ベル&ロスのラインナップにも興味があります。航空をテーマにしたデザインに引かれており、やはり航空にインスパイアされたタイムピースへの情熱はなくなりません。IWCのパイロット・ウォッチからはじまった私たちの時計の旅がまだ続くことを表しているように感じます」

ありがとうございました!

これまで本連載でインタビューをしてきて、どの方の時計にもそれぞれの思い出や情熱、意思が込められているのだと学んできました。
言葉のとおり“一緒に時を刻む”アイテムであるからこそ、「こんな自分になりたい」「この人・気持ちを大切にしたい」そんな思いを込めるのにピッタリなのかもしれません。
今回は初めてカップルを取り上げましたが、このように思い出や共有する価値観とともに、二人で時計を所有するというのは、とても素敵だと思いました。

またこれから、時計を通して様々な方のストーリーを取材していくことがますます楽しみになりました。
皆さんも是非、お楽しみに!

 

【以前の記事】
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【菊地紗瑛 (Sae Kikuchi)】

1995年生まれ。現在東京でPRコンサルタントとして働く。美容・ファッション・ラグジュアリーなどto Cからお堅めのto Bまで幅広くPRを担当するなか、高級時計に関連したクライアントを担当したことから、時計業界に興味をもつように。
海外経験から、グローバル企業のPRを担当する機会も多い。
趣味はサーフィンと週末のパーティ。座右の銘はwork hard play hard。
Instagram:@saemeroo
HP: https://lit.link/saekikuchi

 

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