Crepas Watches(クレパス)は、スペイン北東部の商工業都市サラゴサで2010年に設立された日本未上陸のマイクロウォッチブランドである。ブランド名はスペイン語で “La Compania Relojera Especializada Para Actividades Subacuatieas ”を略したたもので、日本語では“潜水活動のための専門時計会社”を意味している。
ブランド名が示しているように、プロ仕様のダイバーズウォッチを開発することを使命としてクレパスは設立され、時計産業における最新の技術、素材、進歩を駆使したコレクションを展開している。
クレパスの機能的で人間工学に基づいたダイバーズウォッチは、過去に製造されていた時計史における代表的な名作ダイバーズウオッチからデザインインスピレーションを得ているのも大きな特徴で、プロのダイバーだけでなく、ダイバーズウォッチのコレクターも購買層としている。
実用性を考慮してケースサイズは45mm以下で統一され、ムーヴメントはスイス製自動巻きムーブメントだけを採用。ひとつのモデルにつき400~500本の限定生産で、完売しても追加生産は行われない販売スタイルとなっている。
今回はスペインより、クレパスのウオッチコレクションから二つのモデルを紹介する。
Crepas Watches(クレパス)
インマーレ
最初に紹介するのは、インマーレで、クレパスだけが発表できる大胆さを持つ画期的な時計デザインをカタチにしたモデル。すぐに気に入るか、まったく興味を示さないか、好みがはっきり別れるであろう、個性的なデザインが目を引きつける。
ただし、この文字盤デザインは彼らが編み出したというよりも、希少性の高い1950年代のダイバーズウォッチをオマージュしたものだ。当時はダイバーズウオッチという時計のジャンルが誕生したばかりの時代であり、ルールが確立されてなく、回転ベゼルがないもの、トリチウムがないもの、奇妙なケース形状のもの、防水性の低いものなどが存在していた。 この時計は6時位置の扇形の小さな窓に時間を表示し、外側に5分刻みの分表示をレイアウト。他の数字は減圧時間スケールとなっている。
ケースは直径42mm、厚さ13.1mm の 316Lステンレススチール。文字盤と針には、BGW9スーパールミノバが塗布され、ARコーティングを施した耐傷性サファイアクリスタル風防を装備。ねじ込み式リューズによって300m防水を備えている。ムーヴメントはスイス、 ETA社のCal.2824-2自動巻きムーヴメントを搭載。3色の文字盤から選択可能となっており、ラバー(FKM)ストラップが付属して販売価格は745ユーロ(日本円で約13万円)だ。
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Crepas Watches(クレパス)
アクアマティック1200
最新モデル“アクアマティック1200”は、シンプルで視認性の高い文字盤デザインと1200m防水を備え、プロダイバーとダイビング愛好家の両方のニーズに応えるモデルだ。 316Lステンレススチールケースのサイズは直径40mm、厚さ 12.5mm。ケースはポリッシュとブラッシュ2種類の研磨で仕上げが施され、セラミックをインサートした逆回転防止ベゼルがはめ込まれている。ねじ込み式リューズ、ARコーティングを施した耐傷性サファイアクリスタル風防を備えている。
剣型の針、インデックス、ベゼルには、BGW9とオールドラジウムカラーのスーパールミノバを塗布。機械はスイス、セリタ社の自動巻きムーヴメント、Cal.SW200-1が搭載されている。ブレスレットはソリッドクラスプが付属した 316Lステンレススチール製。文字盤カラーは5色展開となっている。
“アクアマティック1200”は、2024年7月31日まで729ユーロ(日本円で約12万7000円)で予約受付中、出荷は24年11月を予定している。
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》Crepas Watches(クレパス)
公式サイト
https://www.crepaswatches.com/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
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