2014年は、「SEIKO」ブランド誕生100周年、「CITIZEN」ブランド時計 100周年、カシオ腕時計50周年と、メジャーブランドが相次いでアニバーサリーを迎える特別な年となった。各ブランドが魅力的なモデルをリリースしているが、今回、編集部が注目したのは、過去に製造されていた名作を現代に甦らせた“復刻モデル”だ。
10万円以下の手頃なモデルからミドルレンジの本格機械式時計まで、様々なモデルが登場しているのだが、価格に関係なく、“復刻モデル”に共通する魅力となっているのが、マニア心をくすぐる“ストーリー”と“デザイン”である。
時計市場を見渡すと、アンティーク時計からエッセンスを取り入れて新しくデザインされた復刻風モデルをいくつも確認できるが、そうしたインスパイア系のモデルには、思わず人に語りたくなる歴史的なストーリーは存在しない。
その点、復刻モデルの場合はコンセプトとデザインの両面で往年の名作の歴史的なバックグラウンドが継承されており、復刻風モデルとはひと味違う魅力と付加価値が備わっているのだ。
また、往年の名作からデザインを継承しつつ、作りやスペックが現代の高い品質基準で作られているのも“復刻モデル”のポイント。希少性の高いオリジナルモデルを使うのは、色々な意味で気を使う。しかし、“復刻モデル”ならば防水性能はもちろん、各機能も飛躍的に向上しているため、日常でもまったく不安を感じることなく使用できる。
今回は、“10万円以下”と“10万円以上”、購入予算別に復刻モデルを厳選して紹介する。
【予算10万円以下:編集部注目の国産ブランド復刻モデル】
CASIO(カシオ)
カシオトロン TRN-50SS
1974年に発売された初のカシオウオッチ、カシオトロン初号機のデザインを再現しつつ、“SKY AND SEA”をコンセプトにしたブルーとゴールドのコンビネーションカラーをあしらった特別仕様。モチーフとなったオリジナルの“カシオトロンQW02”は“時間は1秒1秒の足し算である”という発想から生まれた。時刻はもちろん、月・日・曜日まで正確に表示するオートカレンダー機能を世界で初めて搭載したデジタル腕時計だったそうだ。復刻モデルはオリジナルのデザインを再現しながら、Bluetooth搭載電波ソーラームーヴメントを採用する。ちなみに4000本の限定生産だったが、発売まもなくして完売。如何に注目度が高かったかがうかがいしれる。
【問い合わせ先】
カシオ計算機 お客様相談室
TEL.0120-088-925
【画像】編集部が2モデル厳選、予算10万円以下の復刻モデルをさらに見る
【予算10万円以上:編集部注目の国産ブランド復刻モデル】
KING SEIKO(キングセイコー)
キングセイコー KS1969
1969年に発売された45KCMをデザインソースに選び、なめらかな曲線のアイコニックなオーバルケースに仕上げた新作。歴史と未来が交錯する東京から着想を得たという文字盤カラーは、シルバー、パープル、グリーンの3種類が展開。12時位置に配置された的に向かって真っすぐに飛んでいく矢の“矢羽根”のような多面カットインデックスも印象的だ。写真のパープル文字盤は、古くから人々に愛されてきた伝統色“江戸紫”を新色で表現している。60年代のキングセイコーをオマージュして新開発された多列ブレスレットが快適なフィット感を生み出す。3次元的な曲線を描くオーバルケースも魅力的だ。
【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL.0120-061-012
【画像】編集部が3モデル厳選、予算10万円以上の復刻モデルをさらに見る
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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