歴史的モデルのDNAを受け継ぐ3大コレクション
MILITALY ブランドの製品哲学を体現した基幹コレクション
(右)P-101
70年以上にわたりブランドを特徴付けてきた実用時計の哲学を体現したモデルがP-101である。1960年から70年代にかけて同社が展開した複数の時計のデザイン要素を融合しつつ、優れた視認性や防水性など実現している。スクエア形の夜光を並べた時針のデザインも個性を感じさせる。
■SS(39mm径)。30気圧防水。自動巻き(Cal.2824-2)。22万円
(左)P-104
当時O&Wの時計が支持を得た特徴として挙げられるのが、それぞれの使用シーンに合わせたスケールを備えていた点だ。その伝統を受け継ぐP-104は、飛行士やエンジニア向けとして、航続距離や差分速度などの計算が可能なスケールをベゼルとインナーリングに備えている。
■SS(39mm径)。30気圧防水。自動巻き(Cal.2824-2)。24万2000円
350CI
ヴィンテージバイクのレストア工房アトリエ・ゼヴァコとのコラボレーションで誕生した350 CIは、1973年から製造されたスイスアーミーのバイク“コンドルA350”からインスパイアされている。軍のカラーコードを踏襲したカーキ文字盤を採用する。 ■SS(39mm径)。30気圧防水。自動巻き(Cal.2824-2)。26万4000円
DIVER レトロデザインが魅力の実用ダイバーズ
時計界に衝撃を与えた“カリビアン 1000 プレシジョン”(1964年)のほかにも、O&Wは数多くの優れたダイバーズウオッチを生み出している。そのひとつが特許取得の減圧ベゼルを装備した”オーシャングラフ”である。減圧室などなかった時代、浮上のタイミングを測ることができるこの機能は、プロのダイバーにとって潜水時間を計測する機能と同じぐらい重要だったのだ。 そんなオーシャングラフの名は現在も引き継がれている。最大の特徴である減圧ベゼルはもちろん、100気圧という極めて優れた防水性能も健在だ。同社の60年代モデルをオマージュしたレトロなデザインも目を引く本格ダイバーズである。
オーシャングラフ S
優れた防水性能を備えながらも、39mmと程よいサイズ感を実現した現行オーシャングラフ。オリジナルモデルでは水中でも目立つように文字盤全面にオレンジを採用したが、現行では大きな三角形インデックスや針に差し色として採用し、普段使いしやすいデザインになっている。
■SS(39mm径)。100気圧防水。自動巻き(Cal.2824-2)。38万5000円
強い圧力が掛かる深海から、水面へと上がる先には、時間をかけて徐々に浮上していかなければならない。そのタイミングを測るために発明されたのが減圧ベゼルだ。また現行ではオリジナルと同時代に流行したライスブレスが採用される
CHRONOGRAPH 小振りなサイズで優れた機能性を備える実用クロノグラフ
O&Wは当時からバルジュー社製のムーヴメントを搭載したクロノグラフモデルの展開にも積極的だった。そのなかで最も有名なモデルが1965年に発表した“ナビクロン”である。これは2プッシャークロノグラフとしては初となる200m防水を実現し、パイロットやエンジニアなどのほか、アメリカ軍特殊部隊でも採用された。 現行のナビクロンは、こうした歴代O&Wクロノグラフのスタイリングを踏襲しながら、スペックが大幅に向上した集大成的な仕上がりとなっている。500mの高い防水性を備え、信頼性の高い自動巻きのバルジュー社製キャリバー7753を搭載する。40万円台前半という魅力的な価格も特筆だろう。
ナビクロン
オーシャングラフと同じ適度な39mmケースを採用する一方、幅広なベゼルや大径のリューズを採用するなどして、マッシブな雰囲気と優れた操作感を実現した。逆パンダ仕様の文字盤に加え、針やデイト表示なども大きく、視認性も高い。
■SS(39mm径)。50気圧防水。自動巻き(Cal.7753)。42万9000円
アストロクロン
様々なスケールを備えたO&Wの時計は、当時NASAのエンジニアなどからも好評を博した。そこでこうした宇宙開発エンジニア向けとして1967年に開発されたのが、アストロクロンである。
■SS(39mm径)。50気圧防水。自動巻き(Cal.7753)。48万4000円
【問い合わせ先】石岡商会 TEL:03-5396-4008
公式サイト:http://www.ollechandwajsjapan.com/