レベロット(Revelot)はマレーシアの首都、クアラルンプールを拠点とする日本未上陸のマイクロウオッチブランド。情熱的な時計愛好家のケビン・HTJとヨンイー・ムンの2人によって、2017年に設立された。
レベロットの時計は、著名な時計師ジェラルド・ジェンタのアイコニックなデザインに加え、ミッドセンチュリーの腕時計から大きな影響を受けているそうだ。 角ばったファセット、ギョーシェ模様、鏡面とヘアライン仕上げを組み合わせたケースなどが、同社の時計デザインの特徴となっている。
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レベロットというブランド名は“喜びの祝典”を意味する "revel "と“揺るぎない情熱”を意味する "zealot"を組み合わせた造語である。 ブランド名が象徴しているように、人生を謳歌しながら着けられる機能的でエレガントな時計を、手が届きやすい価格帯の製品として販売することを目指しているそうだ。 今回はレベロットらより、二つのモデルを紹介する。
ヘックスマリナー R11 グレイストーム スチール
最初に紹介するのは、ヘックスマリナー R11 グレイストーム スチール(Hexmariner R11 Greystorm Steel)。時代を超越したダイバーズウオッチの名作モデル、サブマリーナーへのオマージュであるヘックスマリーナーは、面取りを施しながらもエッジを際立たせたケースラインなど、工業的でありながらエレガントなエッジを与えている。 ヘアライン仕上げとポリッシュ仕上げを組み合わせたスチールケースは、眩い輝きを放っている。C3/BGW9 スーパールミノバを塗布したセラミックインサートの逆回転防止ベゼルを装備し、無反射サファイアクリスタル風防、ねじ込み式リューズにより、 200m防水を備えている。
ケースサイズは直径42mmで厚さ13mm。クリスタルスター模様の文字盤にスーパールミノバが塗布された六角形のインデックスを配置したデザインが個性を主張する。セイコーの自動巻きムーヴメント、Cal. NH35が搭載されている。
CNC仕上げのエンドリンクを備え、大きく面取りされたステンレススチールブレスレットが付属して販売価格は約5万6000円と、コストパフォーマンスにも優れている
アドミラル GMT R10 ダマスカス ストーム
次に紹介するは限定モデルの アドミラル GMT R10 ダマスカス ストーム(Admiral GMT R10 Damascus Storm)だ。本作は軍事作戦用に設計された水上艦艇である沿岸戦闘艦(LCS)からデザインのインスピレーションを得ている。海を表現した渦巻き模様の文字盤には年輪のような積層模様が特徴のダマスカス鋼が採用されており、文字盤のほかに、ベゼル、リューズ、バックルに同じダマスカス鋼が採用されている。この素材は古代インドで発明され、シリアのダマスカスで製造技術が発展したダマスカス鋼からインスパイアされた鍛造鋼で、独特の波状模様が美しいの特徴となっている。
ブラッシュ仕上げの面取りされた針にはスーパールミノバが塗布され、オレンジの秒針はレーダーを模している。文字盤をすっきりとさせるため、GMT用の24時間マーカーは、第2時間帯用の斜めのリハート(チャプターリング)にプリントされている。
ケースサイズ は直径41.5mmで厚さ13.5mm。ローレット加工を施した無反射コーティングのサファイアクリスタル風防とねじ込み式リューズにより、200m防水を備えている。セイコーの自動巻きムーブメント、Cal. NH34 GMTを搭載。
本作は世界限定30本で CNCミルドグライドロックのブレスレットのほか、シリコンラバーベルトが付属して、販売価格は約11万円。
》レベロット(Revelot)
公式サイト
https://www.revelot.com/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/