時計産業の中心地として有名なスイス・ヌーシャテルにて創業し、2024年に12年目を迎える流体機械式高級時計ブランド“HYT(エイチ ワイ ティー)”は、既成の規範に決別を告げる新しいコレクション“T1シリーズ”を発表。コレクションの端緒を飾る4モデルを公開した。
“腕時計の宇宙船”をコンセプトに流体機械式コンプリケーションコレクションの開発に取り組む“HYT”の新たなコレクション“T1 シリーズ”は、従来よりさらにコンパクトな約45mm径のケース2種類で展開。
ケースのひとつは“チタン&DLCチタン製”、もう1つはさらに貴重な“5Nゴールド&DLCチタン製”で、どちらも、八角形の繊細な面を備えた人間工学に基づくシルエット。チタン&DLCチタンのケースは、サーモン・チャコールグレー・シルバーの文字盤と独特なコントラストを生み出し、ゴールド&DLCチタンのケースは、ミッドナイトブルーの文字盤をスタイリッシュに引き立てている。
ブランド史上初めてスケルトンではない文字盤には、そのカラーを引き立てるよう、分目盛りやアワーリングに円形サテン仕上げを実施。鐘のようなサファイアガラスにとの間に充填された、ブルーまたはブラックの液体と組み合わせることで独特なエレガンスを放つ仕様だ。
HYT特有の12時間の目盛を刻んだ時間表示は、外側の6時位置から6時位置までの目盛に沿って液体を満たしたガラス製キャピラリーによる流体時間表示と、内側の分の目盛を指すセンター針による機械式分表示を組み合わせたもの。色のついた液体が徐々にキャピラリーを満たすことで、文字盤のフランジに設けられた外側の目盛の時が表示される。12時間経過して、右側の6時位置に達すると、色のついた液体は逆行(レトログラード)を始め、出発点である左側の6時位置に戻る。また、時間を正確に読み取れるよう、文字盤の専用の部分にはアラビア数字を添えたミニッツマーカーもされている。
この機構を駆動するのは、手巻式キャリバー“501-CM”のエネルギーを受けて液体の動きを調節する2つの特徴的なピストン。50mの防水性を確保するのに不可欠なトルクリューズは、2時位置に配置された。パワーリザーブは72時間で、内部の複雑な仕組みはオープンケースバックから眺めることができる。
ケースから手首まわりの曲線へと自然に伸びたベルトは、全体の構造にシームレスに溶け込みながら快適な着用感。また、活動的で多様なライフスタイルに馴染む交換式となっている。
価格はチタンケースの3モデルが1023万円、ゴールド&チタンモデルは1364万円。
【問い合わせ先】
HYTジャパン/オフィス麦野
TEL.03-5422-8087
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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