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【20万円台の本格手巻きクロノグラフ】70年代に一世を風靡したティソの名作をアップデート

“伝統に根ざし、伝統を打ち破るイノベーター”を信念に、実用性・高精度・デザイン性を兼ね備えたラインナップを展開するティソ。約170年の豊かな歴史のなかで生み出してきたマスターピースを盛んに現代に甦らせている同ブランドの注目作は、1970年代のドライビング・スピリットあふれるデザインを採用した手巻きクロノグラフだ。

PR516 クロノグラフ メカニカル

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レースシーンが白熱していた50〜60年代の波を受け、モータースポーツの現場で使えるスポーツウオッチとして開発されたであろう当時の“PR516 クロノグラフ”をアップデート。針やインデックス、ベゼルの配色からタキメーター表記、プッシャー形状など細部まで忠実に再現されており、ファン心をくすぐる仕様になっている。


 

自動巻きのバルジュー7753から特別な改良が施された手巻きキャリバー“ETA/バルジューA05 .291”を搭載。ゼンマイは完全に巻き上げられた状態でロックがかかる巻き止まり式を採用し、ゼンマイの巻き上げ不足で時計が止まってしまうという事態も防げる。

また、レーザーによる精密調整を取り入れることにより、等時性が失われるとされるパワーリザーブ終盤においても高い精度と安定性を保つことができる。この価格帯における手巻きクロノグラフムーヴメントとして、申し分のない高性能だ。


現代のスポーツモデルとしては平均的なサイズのケース径41mmだが、存在感は抜群。スポーティなビジュアルながら、ボックス型のサファイアクリスタル風防で高級感も兼ね備えている。

クラシックなデザインの三つのサブダイアルとタキメーターベゼルがレーシング感を演出。バトン型のインデックスと時分針にはスーパールミノバが施されており、夜間の視認性も良好だ。

 

高いデザイン性と機能性を併せもつ本格機械式時計ながら手の届く価格なのもうれしい。値上がりが止まらないスイス時計において、手巻きクロノグラフムーヴメント搭載でアンダー30万円を実現している点も見逃せない。総じて、価格以上のパフォーマンスを見せてくれることは間違いないだろう。


【問い合わせ先】
ティソ
TEL.03-6254-5321

 

文◎市村信太郎(編集部)/写真◎水橋崇行

 

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