“20世紀最後のキャビノチェ”と称される独立時計師アントワーヌ・プレジウソ。近年は、子息であるフローリアンとともに、革新的かつ芸術的なハイエンドウオッチの製作に力を注いでおり、世界中の愛好家たちを魅了している。
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独立時計師のアントワーヌ・プレジウソ。1986年に自身の名を冠した作品を初めて発表し、96年に独立時計師アカデミー(AHCI)のメンバーに選出。2015年に息子のフローリアンとトリプルトゥールビヨン機構を共同製作した
ただ一方で、その複雑さゆえに高額で製造数も年間数本と非常に少なく、現在ではごく一部の限られたユーザーしか彼らの作品を楽しむことができなくなっていることも事実だ。
そんななか登場した“シエナ”は、“世界一美しい広場”といわれるイタリアのカンポ広場に建つマンジャの時計塔からインスピレーションを得て製作した氏のデビュー作の復刻版だ。
シエナ
2種のMOP文字盤で展開され、それぞれにダイヤモンドベゼル仕様も用意されている。さらに、古都シエナの青空を想起させるブルー文字盤が5月下旬に発売予定だ。
■(右)Ref.SISSM.0401510S/BA。104万5000円。(左)Ref.SISSM.0402510S。94万6000円。ともにSS(34.5mm径)。3気圧防水。自動巻き
34.5mm径のユニセックスのケースサイズは、実に30年以上前に製作されたオリジナルに同じ。複雑機構のないシンプルな2針モデルで、繊細で美しい時分針を備えた優美な文字盤やラグのない真円のケースなど、プレジウソの高い美意識を感じさせるデザインで、いまや高値の花となっているプレジウソの作品を身近に楽しむことができる1本になっている。
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オリジナルはイエローゴールドケースに大理石文字盤を採用していたのに対して、今作ではステンレススチールとMOP文字盤で重量は大幅に抑えられた。34.5mm径のケースサイズでユニセックスで楽しめる
【問い合わせ先】
一新時計
TEL.03-6631-0087
文◎堀内大輔(編集部)/写真◎水橋崇行
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