およそ 2 世紀に渡ってスイスでも数少ないマニュファクチュールとしてほかのメゾンとの差別化を図ってきた高級時計ブランド、ジャガー・ルクルトが、まったく新しいトゥールビヨン構造を備えた新作“デュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアルを発表。世界限定20本を販売する。
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精度を追求する上で重要な研究分野として、ジャガー・ルクルトはトゥールビヨンの優れた専門技術を開発し、計時機能の精度を損なうことなく複雑機構を追加できるデュオメトル機構を発明した。2007 年に導入された特許取得済みのデュオメトル機構は、二つの香箱と二つの輪列がひとつのキャリバーに組み込まれており、ひとつの調整機構に接続している。ひとつの輪列が時刻表示を、もうひとつがその他のすべての追加機能を動作させる(動力を分離する)ことにより、デュオメトル 機構は極めて高い動作精度を保証しているのが特徴だ。
2024 年の新作として発表されたデュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアルは、このデュオメトル 機構をさらに進化させたもので、創意工夫の限界に挑戦した新しいキャリバー“388”を搭載。三つの軸上で“スピニングトップ”効果を生み出しながら回転する、まったく新しいトゥールビヨン構造を備え、 計時機能をさらに向上させるため4Hzで鼓動。さらに、グランドデイト表示を備えた永久カレンダーも組み込まれている。
デュオメトルコレクションのために新たにデザインされた直径44mmのケースは、19世紀にジャガー・ルクルトが製造したサボネット懐中時計を現代的に解釈した丸みを帯びた輪郭。ラグは一体型ではなくねじ込み式のため、複数の仕上げを施すことが可能となり、ポリッシュ仕上げ、サテン仕上げ、マイクロブラスト加工の表面が組み合わせされている。そこに、凸状のクリスタルと優美な丸みを帯びたベゼルを備え、魅力的な外観と心地よい感触の両方が実現された。
力強い対称性が特徴の文字盤は、二つの香箱と輪列が90度に回転する、基本的な機構を率直に表現した三角形の配置。巻き上げリューズが三角形の頂点となり、時表示の両側に二つのパワーリザーブが配置され、三角形の底辺は一方がムーンフェイズ表示と曜日、もう一方が月と年によって形成されている。トゥールビヨンは、星空を表すディープブルーのラッカー仕上げの背景の上に設置されており、回転すると3つ目のケージにセットされたレッドの三角形が、背景の上に浮かぶサファイアクリスタルの弧上に20秒間隔で表示される。
文字盤の両サイドは、マイクロブラスト仕上げと面取りの対照的なエリアを備えたゴー ルドのブリッジで区切られており、ケースの仕上げと呼応。左側にはオープンワークが施されており、スピニングトップと呼ばれるトゥールビヨンの回転の様子を眺めることができる。さらに、ケース側面のサファイアクリスタルの窓からは、別角度からの眺めを楽しむことが可能だ。
2024年に3つのニューモデル発表が予定されるデュオメトルコレクションのひとつとなる本作。製造予定本数は世界限定20本で、価格は問い合わせとなっている。
【問い合わせ先】
ジャガー・ルクルト
TEL.0120-79-1833
文◎Watch LIFE NEWS編集
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