今回は3週目のため先月から1カ月間での値動きを紹介するロレックス相場定点チェックをお届けする。気になるのはやはり先週の記事でお届けしたロレックスの2024年新作発表がどう影響したかだ。
例年だとその動向に注目が集まって、1カ月ぐらい前から全体的に相場も上昇。発表と同時にモデルチェンジされたモデルは一気に相場が上がるとうのが、20年ぐらい前からのお決まりだった。
そのため2023年にモデルチェンジされたデイトナは、発表前の3月31日時点で白文字盤が489万円だったものが発表後は550万円と4〜5日で急激に上昇した。しかし、近年はその値動きは10年ぐらい前とは明らかに違ってきている。昨年のデイトナもそうだが、上昇したのは新作発表後の一週間でその後は下落に転じているからだ。
そもそもの実勢価格が常に定価を大幅に上回る異常なプレミアム価格であることと、2016年に3200系ムーヴメントが登場してからは、モデルチェンジといっても新型ムーヴメントに移行するためのもので、外装面は見た目にほとんど変わらないため旧型を手にいれるメリットが感じられない。つまりもう時代は変わったということなのだろう。
そして今回だが、下に掲載したロレックス相場の4月の定点チェックを見てもらうとわかるが、モデルチェンジや生産終了になったモデルがなく話題性に乏しいこともあって、ほとんど動きはなかった。
また、異常な円安にもかかわらず、サブマリーナーデイトなど2月ごろから下がり続けているなど、まったく先の読めないなんとも不思議な状況なのである。
>>>次ページで「主要11モデルの月間ロレックス相場(4月19日更新)」