これまで、セイコー、シチズン、カシオ、オリエントなど、老舗のメジャーブランドが市場を牽引していた日本の時計界だが、近年はインターネットを活用したB to C（企業が直接ユーザーに製品を提供）のビジネスモデルが確立し、新興の国産時計ブランド創設が促進。日本の時計界はさらなる活性化を見せている。
今回注目した“JIOS（ジオス）”も、そんな注目すべき新興国産時計ブランドのひとつ。海外製のモノが溢れて国際的な競争力低下が叫ばれる昨今の日本だが、JIOS（ジオス）は本物の日本製品の良さ、品質の高さを世界へ届けたいという想いを込めて、琵琶湖の眺望を望む滋賀県大津市石山で創設された。
デザイン・企画・生産から販売までを一貫して管理することで中間マージンを徹底的にカットし、“Made in JAPAN（日本製）”にこだわりながら、3万円以下の手の届く価格帯で高品質な腕時計を展開しているのが特徴だ。
“JIOS（ジオス）”のファーストコレクションである“SEIRAN（セイラン）”は、地域ブランディングの一環として“JIOS（ジオス）”の生まれた地域である大津市の“晴嵐（せいらん）”から名付けられた。紫式部が源氏物語の着想を得たといわれる石山寺をはじめ、歴史的建造物的と伝統を残す“晴嵐（せいらん）”の文化風土からインスパイアされたデザインが特徴で、クラシックな時計を現代風にアレンジした万能ドレスウオッチとしてデザインされている。
共通スペック■SS（38mm径）。10気圧防水。自動巻き（MIYOTA Cal.8215）。2万6400円
JIOS（ジオス）
JIOS 001 セイラン
文字盤はクラシック感のあるギョーシエ装飾を施したデザインで、ローマ数字と立体感のあるくさび形インデックスを組み合わせて配置。インデックスはいずれも古典的なモチーフなのだが、立体的な造形に仕上げることで、現代のファッションにも合わせやすく、幅広い年齢層が着けられるデザインに仕上げられている。ケースサイズは38mmを採用しており、男性用としてはほんの少しだけ小振りだが、日本人の腕回りには程よくなじむジャストなサイズ感と言える。時計内部にはシチズン・MIYOTA製の自動巻きムーヴメントを搭載。高い精度と信頼性のある日本製のムーヴメントを採用し、日本国内の信頼のおける工房で組み立てられた時計は、世界に誇れるNIPPONの“モノづくり”を体現している。針のタイプを2種類揃え、ベーシックなシルバーの針と、モダンな雰囲気を醸すブルーの針から選択が可能だ。
38mmのクラシックなケースに合わせるベルトは本革製で、着け始めは固く感じるが使うほどに腕になじむ愛着あふれる仕様。ワンタッチイージーレバーを採用しているので、初心者でもベルトの付け換えを簡単に行うことができる。別売りの換えベルトを購入すれば、その日の気分やTPOに合わせて腕時計を使い分けを楽しめる。ファッションやシーンを選ばない万能タイプのクロコ型押しベルトが４色、少しカジュアル目の演出にぴったりなスムースレザーベルトが４色、ラグジュアリーで高級感のあるオイルレザーが２色と、豊富なバリエーションが揃っている。
“JIOS”というブランド名は“Japan,Ishiyama Otsu Shiga”に由来するもので、ブランド名には滋賀県大津市石山を時計を通じて広く知ってもらうことで、地元地域や社会へ貢献したいという思いが込められている。“JIOS（ジオス）”の今後の展開に注目しておきたい。
【問い合わせ先】
VALORE
TEL. 077-526-5170
info@jios-jp.com
※問い合わせはメールにて対応
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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