セイコーは、“グランドセイコー”エボリューション9コレクションより、約50年ぶりに生み出した10振動の手巻メカニカルムーヴメント“キャリバー9SA4”を搭載した限定モデルとレギュラーモデルを発表。いずれもグランドセイコーブティックおよびグランドセイコーサロンにて、2024年8月9日の発売が予定されている。
2020年に発表された革新的な自動巻きムーヴメント“キャリバー9SA5”をベースに開発され、究極の手巻きムーヴメントを目指して生み出された“キャリバー9SA4”は、動力ゼンマイからの動力を極めて効率よく調速機構に伝える“デュアルインパルス脱進機”や、安定した精度を長期にわたって持続するのに適した“グランドセイコーフリースプラング”など、ベースモデルのもつ優れた機能を継承し、安定した精度につながる毎秒10振動という高い振動数と、最大80時間もの長い持続時間を実現。
さらに、構成部品の約40%を新たに設計することで、巻き上げ時の心地よい感触や音を実現。なかでも、特徴が際立っているのが、巻き上げ時の心地よい感触と音を実現するため大きく見直されたという“こはぜ”と“こはぜばね”だ。“グランドセイコースタジオ 雫石”の敷地内でもその姿が見られる“セキレイ”に着想を得た“こはぜばね”と、リューズを巻き上げる際に“こはぜ”が嚙み合い機能する動きは、まるでセキレイがついばんでいるかのよう。その動きはシースルーバックの裏ブタから眺められ、雫石川の流れを表現したストライプとともに目を楽しませてくれる。
その“キャリバー9SA4”を搭載するエボリューション9コレクションは、エボリューション9スタイルに則りながら、インデックスやベゼル、ラグの幅をすっきりと細くするなどデザインをブラッシュアップ。ケースの厚さは9.95mmという薄型に仕上げられ、重心を低くすることでエボリューション9ならではの快適な装着性を実現。洗練された手巻きドレスウオッチにふさわしい繊細で優美なモデルに仕上げられている。
“グランドセイコースタジオ 雫石”と同じ岩手県にある平庭高原には、約400ヘクタールという広大な面積に、荘厳な白樺林が自生している。本作の文字盤は、明るい場所に向かってすらりと伸びる白樺の、凹凸が不規則に連なる樹皮の美しさを、精緻な型打模様で表現している。
レギュラーモデルは、ケース素材にグランドセイコー独自の素材である“ブリリアントハードチタン”を採用。通常のチタンと同様の軽さを持ちながら、標準的なステンレススチールよりも約2倍硬く、傷がつきにくい先進的素材を、熟練の研磨師による“ザラツ研磨”で磨き上げ、グランドセイコーのドレスウオッチにふさわしい上質な輝きも与えられている。価格は145万2000円。
限定モデルは、ケースや中留に華やかな18Kピンクゴールドを採用。レギュラーモデルと同様に、文字盤は美しい白樺の樹皮を思わせる型打パターンを施し、6時位置にはインデックスにも金無垢を使用していることを示すSDマークが配された。限定数は世界限定80本で、そのうちの50本が国内で展開される。価格は605万円だ。
【問い合わせ先】
セイコーウオッチ お客様相談室(グランドセイコー)
TEL.0120-302-617
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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