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“タラレバ”という言葉があるように、人間という生き物は、現実とは違った決断をしたことで生まれる理想的な未来を夢想しがちだ。学生時代に片想いだった相手への告白から昼ごはんのメニュー選びまで、選択を迫られるトピックスは様々だが、当然のごとく時間は巻き戻らない。もうひとつの未来を選び直すことは不可能なのだ。
ただし、ウオッチメイキングの世界なら、少し話は変わってくる。さすがに現実を改変するのは無理だが、選ばれなかったもうひとつの選択を、“時計”として新しく具現化できるのだから。
今回、クローズアップするスウォッチの“BIOCERAMIC WHAT IF?”は、まさに、この“タラレバ”を実現した腕時計だ。
【もし初代スウォッチがスクエア型だったら?】
スウォッチがデビューを果たした1983年。当時の開発者たちは、ある問題に直面し、大きな決断を下すこととなった。それは、新たに発売するスウォッチのフォルムを、“ラウンド型”にすべきか“スクエア型”にすべきか、という問題だ。スウォッチの定番フォルムといえばラウンド型だが、約40年前のプロトタイプのなかにはスクエア型が含まれており、初代スウォッチがスクエア型になる可能性もあったという。
最終的にラウンド型が選択されたのはご存知の通りだが、この“BIOCERAMIC WHAT IF?”は、“初代スウォッチがスクエア型だったら?”という、ユニークなコンセプトから誕生しているのだ。
【ポジティブでパワフルな“BIOCERAMIC WHAT IF?”新色モデル】
“BIOCERAMIC WHAT IF?”は、2023年にグレー、グリーン、ベージュ、ブラックの4色で登場し、24年に新色としてパワフルなパステルカラーモデルがラインナップに追加された。実機レビューをするモデルについては散々悩んでミントとイエローの二つが候補になり、最終的に筆者が普段着ている洋服に合わせやすく、それでいていつもと違う雰囲気を楽しめる、という二つのポイントから“ミント”を選択してみた。
注目すべき点の多いモデルだが、まず目を引くのがスクエアケースだろう。スクエアケースとベルトの接続部分(固定ラグ)が手首にフィットするように角度を付けたデザインなので、驚くほど着け心地が良いのだ。写真で見ただけだとフラットな印象だったので、この立体的なデザインは良い意味で想像を裏切られるポイントだった。装着感やデザイン性をしっかりと考慮して作られた造形が、腕に着ける満足感を高めてくれる。
スクエア型のデザインは、強度に関して課題がつきものであったが、強度と耐久性に優れる“バイオセラミック(セラミックパウダーとバイオ由来素材を融合させたスウォッチ独自の素材)”を採用することで、それを克服し、アイコニックなデザインを実現している。ただし、2気圧防水である点は購入前に留意しておきたいポイントだろう。デザイン、装着感についてはとても満足できる仕上がりなので、より実用性を高めるために、今後のスペックアップに期待したい。
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