ドイツ最大のクロックメーカー“HERMLE(ヘルムレ)”が、パーペチュアルカレンダー搭載の新型置時計を発表。2024年2月より販売を開始した。
南ドイツのライヘンバッハで誕生したヘルムレは、クロックムーヴメントのパーツ製造からスタートし、その後本格的にムーヴメント製造にシフト。1980年代以降はクォーツムーヴメントモデルから本格機械式ムーヴメントモデルまで、幅広いラインナップを擁するまで成長した巨大クロックメーカーだ。
そのヘルムレが100周年を迎えた2023年に開発に取り組んだのが、同社初となる“パーペチュアルカレンダーモデル”だ。本作はイギリスの時計技師“Thomas Mudge”によって発明された史上初めてのパーペチュアルカレンダーにインスパイアされたモデルで、ヘルムレの技師“Carolin Hermle”が中心となってパーペチュアルカレンダーの設計および開発を担当。ひと月の表示31日、30日、28日に加え、4年に一度のうるう年2月は29日で表示するパーペチュアルカレンダーを、約1年という短期間で実現させている。
文字盤の部分の月、曜日、日付をはじめ、スモールセコンドのレイアウトやサイズ感など、デザインに関しても徹底的にこだわられており、ドイツ製品ならではの設置場所を選ばないデザインに仕上げられた。また、全方向をスケルトン仕様のため、ムーヴメントの美しい輪列や動きを眺めて楽しむこともできる。
また、ベルをハンマーで打つことで奏でられるウエストミンスターチャイムも魅力のひとつ。15分で1小節、30分で2小節、45分で3小節チャイムを打ち、60分では4小節チャイムを打ったあと時間の数だけ時報が打たれる仕様で、音で時を告げるリピーターとしての機能もあわせもっている。
今回のパーペチュアルカレンダーモデルでは、ケースと文字盤カラーが異なる3モデルが展開され、それぞれが世界限定101台。価格は共通で308万円だ。
【問い合わせ先】
株式会社ムラキ 時計部
TEL. 03-3273-0321
文◎Watch LIFE NEWS編集部