ドイツ・グラスヒュッテの時計師モリッツ・グロスマンの遺産を受け継ぎ、新たな伝統を構築する時計ブランド、モリッツ・グロスマン。最新モデルとして、伝統的な職人技と現代の美学が組み合わされた限定モデル“トゥールビヨン トレンブラージュ”2モデルを発表した。ケース素材がローズゴールド製とホワイトゴールド製の2バリエーションを、それぞれ世界限定8本のみ販売する。
伝統的な装飾技法と最新技術による加工を施した文字盤と、洗練されたトゥールビヨン機構の両方を見ることができる“トゥールビヨン トレンブラージュ”。文字盤のベース部分は、職人の手作業により細かな隆起を均一に仕上げるトレンブレージュ仕上げが施され、光の反射を和らげたマットな質感に。表面には、ガルバニック加工を施したうえで、ブラック・オーアールと呼ばれるアンスラサイトカラーにコーティングし、インダイアルの仕上げはマットなオバリン仕上げを採用。細部まで手仕上げにこだわりを持つモリッツ・グロスマンが、長い時間をかけて完成させた芸術的文字盤となっている。
時刻表示は、6時位置に位置するフライングトゥールビヨンに加えて、3時位置に時針、9時位置に秒針をセッティング。一目で見分けられるよう、しっかりとした太さのある時針に比べ、秒針には細身の針が採用された。大型キャリッジの開口部にあたる、25分~35分の間のミニッツスケールは、文字盤中央に。分針のカウンターウェイトがその時刻を指し示すことで時間を読み取る表示方式は、特許を取得している。
古典的な機構を再解釈した自社製キャリバー“103.0”は多くの新技術が用いられており、一般的なトゥールビヨンのキャリッジは一分間で一回転するところ、キャリバー103.0は3分かけてゆっくりと一回転。さらに、特許取得の“柔らかなブラシを用いた秒針停止機構”の採用やV字型フレーム支柱の特徴的デザインなど、伝統的な機構を受け継ぎながらも新しいトゥールビヨンが生み出されている。
芸術的文字盤と複雑機構が収まるケースは、ローズゴールド製とホワイトゴールド製、二つのバリエーションを展開。ローズゴールドモデルには、18Kローズゴールド製の針とブラウンのアリゲーターベルトが、ホワイトゴールドモデルにはスチール針とブラックのアリゲーターベルトが合わせられた。両モデルとも世界で8本のみのリミテッドモデルで、どちらも価格は3850万円が予定されている。
【問い合わせ先】
モリッツ・グロスマン・ジャパン
Tel.03-5615-8185
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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