ジュラルミンケースを採用したファーストレファレンスのRef.3551は6時位置に“PORSHE DESIGN”とロゴを配置しているが、Ref.35 10は文字盤の8時位置に“PORSHE DESIGN by IWC”のロゴをレイアウト。デイト表示がやや内側にあり、右横に夜光インデックスを備えるのも特徴だ。
当時は、主に航空機産業などで使用される新素材であったチタンをいち早くケースの素材に採用。粘度が高く、ステンレススチールよりも加工が難しいとされるチタンを採用しながら、複雑な面とエッジを備え、時計本体を開閉できる特殊な構造を実現。IWCの加工技術の高さを証明している。
ケース下部のラグに設置されたボタンを操作することで、時計本体のロックを解除することが可能。12時側のラグを起点にして時計部分を持ち上げると、ミドルケースに納められたコンパスが現れる。このコンパスは取り外し可能になっており、時計と別にコンパスとして使用することができる。
コマの幅を5mmで統一した独自構造のブレスレット。コマを定規の代わりに使用することで地図上の距離を計測することができる。正面からのデザインはチタン仕様のRef.3511、デルリン仕様のRef.3510ともに同じだが、素材の強度や特性を考慮したのか、設計とコマの接続方法が異なる。
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